2023年にポスティングシステムを利用して、『北海道日本ハムファイターズ』からメジャーリーグに挑戦した上沢直之投手(30、以下敬称略)。そんな自身の夢に挑戦したはずの彼が、わずか1年でプロ野球復帰を模索していることを『スポーツニッポン』が報じた。
マイナー契約を交わしたMLB『タンパベイ・レイズ』で、開幕前にメジャー昇格を果たせずに、レイズで1試合も投げることなく金銭トレードで『ボストン・レッドソックス』に移籍した上沢。
開幕から1か月後、メジャー昇格を勝ち取って念願のメジャーリーガーになるも、わずか2試合の登板で再びマイナー落ち。再昇格を果たせないままシーズンを終えると、11月1日にFA(フリーエージェント)となった。
スポニチのインタビューに、来シーズンをプレーする球団を日米含めて代理人を通じて話し合っているとの上沢だが、
【今年1年、僕の中で思うところもあり、家族にかなり迷惑をかけました。家族にとっては僕が日本にいた方がいいと思いますし、野球の面で足りない部分が多いなと感じたので、現状は日本の方に気持ちは傾いているかなと思います。】
どうやら「家族のため」に日本でのプレーが第一希望のよう。日ハムを支えたエースの凱旋に、さぞファンも喜んでいるかと思いきやーー、
家族のためって……言い訳がましい
《その程度の覚悟しかなかったなら最初からメジャーが夢だったなんて言うんじゃねえよ。》
《移籍前、目標数字あってそれもクリアできずポスティング認めてもらって移籍して1年で日本に戻るの…? ハムに入った譲渡金も90万円くらい マイナー契約でもいいから這い上がる的な感じだったよね》
《家族のためって、、。言い訳がましい。 それならなんでメジャー挑戦してんの? 何とかなるようだったら、日本には帰って来ないよね? 結果が出なかった。レベルが違いすぎたでよくない? 潔さが無くて、かっこ悪いよその発言は》
球団には半ば強引にメジャー移籍を容認してもらったにもかかわらず、わずか1年での“出戻り”を希望するような発言に厳しい声。さらに、
《ゴネポスしてアメリカ行って1年で無理でした帰ります→有原式でホークス? さすがに人としてどうやねん 上沢直之》
《ポスティングでマイナー契約しやがって チームに何も残さず、挙句にアメリカで何もできなかった奴よな? まさかの有原式FAもOKってw 何考えてんのこいつら・・・》
帰国後の移籍先について、“有原式FAが再現されるのではないか”との危惧ーー。
2年で出戻りの有原はホークス入り
同じく日ハムのエースとして活躍し、2020年シーズンオフにポスティングでのメジャー移籍が認められた有原航平投手(32)。翌年4月に『テキサス・レンジャーズ』の一員としてメジャーデビューを飾るも、怪我もあって10試合の登板にとどまり2勝4敗。
2年目も結果が振るわずにマイナーで過ごす時間が多くなり、結局は5試合(1勝3敗)に登板したのみで再びFAに。そんな有原が、2023年に所属したチームはMLB球団でも古巣・日ハムではなく、3年12億円もの大型契約で迎えた『福岡ソフトバンクホークス』だった。
このポスティングでメジャー移籍からの“出戻り”で、別のNPB球団に入団する流れを、一部の野球ファンやネットで揶揄した言葉が「有原式FA」。ポスティング移籍がまかり通る以上、今後も同様のケースが出ることが危惧されていたのだが、奇しくも元チームメイトの上沢に用いられてしまった格好だ。
スポニチのインタビューでは【米国でやり返したいという気持ちがある】と、まだメジャー挑戦の可能性も含ませつつ、
【12年間在籍して育ててもらったファイターズに一番、思い入れがあります。ただ、どの球団でも話を頂けるのであれば“結構です”と言うのではなく、一度話を聞きたいと思っています。】
オファーする球団との話し合いに臨み、“吟味”することを示唆した上沢。「家族のため」とはいうが、快く送り出してくれた日ハム、そして応援してくれたファンのためにも後悔ない選択をしてほしい。