「マジで出れると思わなかったっすね。(中略)見てくださる方に恩返しできるようなパフォーマンスができたらいいな思っています」
このように語るのは『Number_i』の平野紫耀。
11月19日、第75回NHK紅白歌合戦への出場が決まったことを受けて、番組の公式アカウント上で同グループの神宮寺勇太と岸優太とともに喜びのコメントを寄せた。
《頼むから海外行ってくれよ!》
「平野さんら3人は、旧ジャニーズ事務所の『King & Prince(以下、キンプリ)』のメンバーとして2018年にメジャーデビューしましたが、2023年5月に永瀬廉と高橋海人と袂を分かち脱退。同年9月から滝沢秀明さんが設立した『TOBE』に所属し、Number_iとして活動を始めました」(スポーツ紙記者、以下同)
現グループとしては初出場ではあるが、キンプリ時代を含めれば2年ぶりの紅白出場となる平野たち。彼らに対してSNS上では、
《頼むから海外行ってくれよ!》
《国外を目指すためにキンプリを捨てたのに……》
などと、冷ややかな意見も散見。
「キンプリはデビュー当時は、“海外で活躍できるグループになる”という目標を掲げていたんです。しかし、当時の旧ジャニーズ事務所は、国内での活動を重要視し、キンプリの海外展開には積極的ではありませんでした。結果、海外進出の夢を強く抱いていた平野さんたち3人と事務所側との溝が深くなり、脱退に至ったんです」
2024年4月にはアメリカで開催された音楽フェスに出場するなど、夢に向かって動き出したかのように思えたNumber_i。そんな彼らの今回の紅白出場に対して、キンプリのファン、通称“ティアラ”たちも戸惑いを隠せないようだ。
「今年も現段階の発表では、旧ジャニーズグループの紅白出演は発表されていません。つまり、2023年から2年連続で旧ジャニーズ事務所のタレントの紅白出演は叶わず。国内のファンのためにキンプリに残り続けた永瀬さんと高橋さんらは出場しない見通しとなりました。対する平野さんたちはファンよりも海外進出という自分たちの夢を優先して脱退したにも関わらず、日本の歌番組の代表格と言える紅白に出場。言動と行動が一致していないと感じる人も多いでしょう」
とはいえ“辞めジャニ”の海外進出のハードルが高いのも事実。
「『関ジャニ∞』に所属していた渋谷すばるさんや元『NEWS』の手越祐也さんも事務所を退所した際、国外での活動を希望していましたが、どちらもいまだに国内の仕事が目立っています。海外で活動できていると言える辞めジャニだと、山下智久さんと赤西仁さんのような一握りのタレントさんだけなのが現状なんです。世界の壁はなかなか高いものがあります」
平野たちが描いた世界への夢は近づいているのか。それとも――。