メンバー脱退について謝罪した私立恵比寿中学のメンバー(公式YouTubeチャンネルより)

 11月25日、アイドルグループ・私立恵比寿中学星名美玲が契約終了することが明らかになった。同日、星名は自身のXで、直筆のコメントを添えて、《契約が終了いたしました事をご報告いたします》と記した。

「私立恵比寿中学は2009年に結成され、今年ですでに15年を迎えます。星名さんは2010年に同グループに加入。アイドルだけではなく、女優やモデルにも精力的に活動。自身のアパレルブランド『mILLELIz』も立ち上げ経営にも携わっています」(芸能プロ関係者)

 14年のアイドル活動を経て、突然の契約終了発表となった星名。それにあたり同日には、公式YouTubeで星名以外の9人のメンバーによる謝罪動画がアップされた。そして、その動画が物議を醸すこととなったのだ。

《運営は何も変わっていない》

「公開された動画では、メンバーの真山りかさんが指揮を取り、《メンバーも複雑な気持ちであります》《ご心配とご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません》とコメント。メンバー全員で何度も頭を下げました。2分弱と短い動画ですが、全員の笑顔は封印され、異様な空気が漂う映像となっています」(前出・芸能プロ関係者)

 あまりにも残酷な動画をみたファンはご立腹。YouTubeのコメント欄にはファンからの怒りのコメントで溢れ返っている。

《メンバーに頭下げさす前に運営さんから今回の件についてすべて説明してください。急遽撮ったからって泣き顔のメンバーをあげるのは絶対に違う。アイドルとして売ってるならこんな顔を世間に見せては行けない》
《なんで残ってるメンバーが頭を下げるんだよ。真山にこんなこと言わせるなよ。おかしいよ》
《この動画は削除してください、こんな辛そうな顔をしているメンバーが出てる動画を残さないでください》

話題となった13年前の私立恵比寿中学の謝罪動画(『stardustdigital』のYouTubeチャンネルより)※画像は編集部で加工

 残留メンバーに謝罪をさせる運営側への炎上が止まらない。実は、13年前にも同グループでメンバーが謝罪をするという映像が存在するのだと前出・芸能プロ関係者は振り返る。

「私立恵比寿中学は、2013年に当時放送されていた『月刊MelodiX』という歌番組に出演。ファン投票の結果1位通過で出場権を獲得しました。しかし、番組内の別の対決企画で負けてしまった彼女達は、歌唱パフォーマンスをすることができなかったのです。その結果を踏まえ、全メンバーから応援してくれたファンに対しての謝罪動画が『stardustdigital』公式YouTubeにアップ。その行動に、運営に対してファンからの批判が殺到しました

 当時のメンバー達は全員が10代だ。まだあどけない表情の少女達が一人一人順番に謝罪する動画は異様な光景だった。

「今回星名さんが契約終了した経緯の詳細はいまだに不明です。ですが、この動画を見て13年前の悲劇を思い出したファンは多く、《まさかこの愚行を2024年にも働いてしまうとは》《運営は何も変わっていない》《時代は繰り返す》などと批判のコメントがネット上で散見されました。困惑しているのはファンだけではなく、メンバーも同じでしょう。運営する側の体制が変わっていないと思われても仕方がないでしょうね」(前出・芸能プロ関係者)

 誰もが彼女達の笑顔が早く見たいと願っているだろう。