「小田は違うものは違う、間違っているものは間違っていると、はっきり物を言う純粋で、まじめなサラリーマンです」
まっすぐに小説と向き合う役柄同様、「面白そうな作品は、片っ端から読みます」と、三浦自身もなかなかの本好きだ。
なかでもミステリー系を読むことが多いそうで、お気に入りの作家に東野圭吾、伊坂幸太郎、木下半太、山田悠介といった名前を挙げる。
「本屋に行ったときには、好きな作家の本があったら即買いします。ドラマの撮影期間や忙しいときは読まないけど、休みや時間ができたときは集中して読みます。読み始めたら、中断しないし、食事をしながらの“ながら読み”も無理です。1冊2時間、1日3冊は読めます」
速読ぶりに驚かされるが、
「小説だけでなく、台本を読むのも早いと思います。映画のDVDも途中で止めたりするのは嫌いですから」
昨年は『明日ママがいない』で児童施設の心を閉ざした青年、『極悪がんぼ』の世渡り上手なチンピラと印象的な役が続いた。
「(撮影中は)しんどかったり、大変だったりしたけど、振り返ると楽しかったことしかないです。いまは、こういう役をやりたいということよりも、与えられた役をやるしかないと思っています。最近は、30代、40代、50代に向けたビジョンを立てていくために、フラフラせずに将来を考えないといけないと思うようにもなりました」