2020年から原作マンガの連載が始まり、2023年4月アニメ化されたことで話題になった『【推しの子】』。
今年11月28日よりAmazon Prime Videoでドラマシリーズが始まり、12月5日午後9時に7話・8話が配信されたことで、嵐の二宮和也(41)が、ドラマと映画の実写版で謎に包まれた男・カミキヒカル役を演じることが判明。そのキャスティングが物議を醸している――
実年齢の10歳下を演じる二宮和也
話はアイドルグループ「B小町」のアイ(星野アイ)の熱烈なファンである産婦人科医のゴロー(雨宮吾郎)の前に、ある妊婦が現れるところから始まる。その正体はなんと活動休止中で双子を秘密裏に妊娠したアイ(16歳)だった。しかし、出産予定日にゴローは殺されてしまい、気がつくとアイの息子・アクア(愛久愛海)に転生。さらにアクアや娘のルビー(瑠美衣)がうまれたのち、アイは20歳の若さで殺されてしまうという序盤からかなりショッキングな展開になっている。
ゴローとアイを殺した犯人はアイの熱狂的なファンであるリョースケだが、彼には協力者がいる可能性が出てくる。アクアはその人物が“カミキヒカル”なのではと疑い、アイと『劇団ララライ』で一緒だったという情報をもとに真相究明をしていく。
同時に、アクアとルビーの父親”の可能性も浮上し、その正体が物語の重要なポイントとなっているのだ。
「アイは妊娠当時は16歳でカミキヒカルは15歳の中学生だったので、アクアやルビーが中高生になるころには30代前後。二宮さんは実年齢の10歳下を演じることになりそうです」(映画ライター)
役に合わせた金髪姿で二宮が登場したことがニュースになると、SNSでは
《カミキヒカル役、年齢違いすぎない? 出てきた時まじで誰かわからんかったよ》
《ニノ、童顔とはいえもう41歳だよね?さすがに年齢で違和感…》
《カミキヒカルとニノの顔は全然似てない気がする、年齢も違うし。でもアクア役の櫻井海音さんに似てるから選ばれたのかな?》
役柄との身長差が…
また、カミキヒカルは178cmの高身長である一方で、二宮の公称身長は168cmあるため、
《ニノがカミキヒカル役か。さすがにスタイルの差が気になりすぎる…》
《演技力は認めるけど、身長10センチも違うとカミキヒカルを演じるには無理があると思うんだが…》
と厳しい声が続出した。
今回の配役について、「もちろん色々な意見があるかもしれない」と語った二宮。そのうえで、「『カミキヒカルを誰がやるんだ』と気になっている【推しの子】のファンの皆様が、なるべくポジティブに見てみたいなと思えるようなことができたら、僕が呼ばれた意味もあるんじゃないかと。そうした思いで参加させていただきました」と役への強い想いを語っている。
「マンガやアニメの実写化はなにかと批判されがちですが、“主人公たちの担任教師を暗殺すること”をテーマにした学園コメディーで2015年公開の実写化映画『暗殺教室』で二宮さんは担任教師の殺せんせー役の声を担当しました。映画が公開されると、辛口の原作ファンからも『違和感が全然ない』と高評価を受けた実力の持ち主です。
『【推しの子】』のアニメ版の声は宮野真守さんで、同じく41歳。年齢のギャップを一切感じさせず見事に演じきった正真正銘のプロなだけあって、二宮さんの実写版にはさらにハードルが上がり厳しい目線が注がれているのでしょう」
今作『【推しの子】』でも、実写化の情報解禁当初こそ「齋藤飛鳥はアイじゃない」などキャスティングに賛否があったが、実際にドラマが放送されると一転して「クオリティが高い」と評価が好転した数少ない成功作品のひとつだ。
ドラマの続きとなる映画『【推しの子】-The Final Act-』は20日に公開予定となっており、映画のファイナル予告も解禁された。演技派・二宮が加わってどのような“スパイス”を与えるか、期待が高まるばかりだ――