日本だけでなく、中国でも大人気のキャラクター『ちいかわ』(正式名称『ちいかわ なんかちいさくてかわいいやつ』)。10月にはキャラクターグッズを販売する『まじかるちいかわストア 新宿マルイ店』で中国人グループによる“大量万引き”と思われる事件が起き、複数のパトカーや警察官が出動した。
「発売から即完売になる商品が相次ぎ、入店の事前予約を行っていたほどです。『ちいかわ』グッズは転売も多く、元値の10倍以上の価格で売れる人気商品。万引き騒動の背景にはこうした目的があるのではと言われています」(一般紙記者)
“女性用和風アニメ”なトートバッグ
現地中国で特設店がオープンした際は、徹夜組を含め開店前に数百人が並び5時間近く入店を待ったファンもいたというほど。入店時に人数制限を設けても3日間で1億7000万円を超える売り上げだったという。
もちろん中国にも純粋な『ちいかわ』ファンは多い。が、やはり人気があるがゆえに転売騒動、もしくは“ニセモノ”商品の出現も後を経たない。
「昨年、中国の通販サイトで『ちいかわ』を模倣したトートバッグが話題になりました。商品名の中国を翻訳すると“女性用和風アニメ”“小さな新鮮な”などと、不思議な形容詞で“ちいかわ”が表現されていてました(苦笑)」(キャラクターグッズ販売員)
これらの商品は日本人の目にも止まり「一周まわって欲しいです」「不自然さが逆にいい」と、一部ファンの心に刺さったよう。
そんな中、またも出たのだ。
深いほうれい線と厚い唇のちいかわ
「中国大手EC企業が運営する通販サイトで売られている、魔改造された3頭身の『ちいかわ』キーホルダーです(笑)。大量の模倣品がある中、ぬいぐるみっぽい小さなキーホルダーと、アクリルキーホルダーだけがどう見ても“ニセモノ感”が満載です」(同前)
商品説明では「女の子のためのアクリルのキーホルダー、面白い漫画のキーホルダー」と書かれ1個153円。ぬいぐるみキーホルダーも同じく153円のようだが、「ミニーの女の子のためのランドセル、素敵な漫画のバッグ、ギフト、10cm」と謎の文言が。
妙に胴体と手足が長く、手足に針金が入っているのか曲がる仕様になっている。アクリルキーホルダーに至っては謎に大きな目と深いほうれい線に厚い唇。もはや『ちいかわ』ではない。
これには「中国の偽ちいかわグッズやばすぎるwwww」「コレジャナイ感が半端ない」「偽物すぎておもろい」「中国の通販サイトで実験の成れの果てみたいなちいかわ売ってた」との声が上がり“ネタ状態”に。中には「熱出てしんどかったけど中国からありえへんちいかわのグッズ届いてめちゃくちゃ元気になった」と、元気をもらった人も。
中国にしか作れないであろう“魔改造ちいかわ”。しかし、本家の癒しに勝るものはない。