波瑠

 吉岡里帆らが所属していた『エー・チーム』が4月に休業。藤原紀香や篠田麻里子らが所属していた『サムデイ』も11月に破産と、大手芸能事務所の終幕が相次いだ2024年。この波は、まだ続くようで――。

向井理や波瑠らが所属の『ホリ・エージェンシー』

向井理

「『ホリプロ』グループ傘下の芸能事務所『ホリ・エージェンシー』が近く閉鎖するそうです。同社の社員の中には転職活動を始めている人もいると聞いています」(テレビ局関係者、以下同)

 ホリ・エージェンシーには、向井理や波瑠らが所属中。2024年8月には『週刊新潮』が、波瑠の独立説を報じていた。

「記事では、波瑠さんが自分のやりたい仕事を選別するために、マネージャーと一緒に独立するという噂が流れているとありました」

 新潮の記事では、育ての親とされる同社の社長・小野田丈士氏に直撃。取材に対して小野田氏は、噂自体を把握していないと語りつつも、自身が近く定年退職するため、不安を覚えた波瑠が周囲に相談を持ちかけているのでは、という仮説を立てていた。

「波瑠さんは独立の意思は固く、その裏には事務所の閉鎖も影響しているようです。彼女は2025年1月からフジテレビ系のドラマ『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』で主演を務めますからバタバタでしょう」

 いったい何が起きているのか。

「ホリプロは、ホリ・エージェンシー以外に、『ホリプロインターナショナル』や『ホリプロ・ブッキング・エージェンシー』といったいくつかの関連会社があるのですが、近く、グループ内で合併が行われるようです」(キャスティング会社関係者、以下同)

合併による弊害は

 同じホリプロでも、タレントの経歴や属性ごとに所属する会社が異なる。

「長く所属している和田アキ子さんや、ホリプロ主催のオーディションに合格した石原さとみさんなどは、ホリプロ本体に所属しています。ホリ・エージェンシーは、もともとホリプロのモデル部門から発足した会社。ホリプロインターナショナルは、音楽アーティストや声優が所属。ホリプロ・ブッキング・エージェンシーは、大和田伸也さんや吉田鋼太郎さんといったベテラン俳優が中心と、住み分けができているんです」

 合併によってグループ全体の経営面はスリム化されるが、弊害はないのか。

「所属しているタレントとしては、事務所の体制が変わるのは不安でしょうね。今は芸能プロダクションに頼らず、タレント個人で事務所を立ち上げるのも珍しくありません。同じグループとはいえ、合併によって、これまでの住み分けに変更は生じるでしょう」

 ホリ・エージェンシーに合併と、波瑠の独立は事実なのかを問い合わせると、

「私どもがお話しすることはありません」

 と否定はしなかった。

 芸能界の裏側でも、変化が起きている。