橋下徹

 元大阪府知事、大阪市長で弁護士の橋下徹氏が国民民主党の玉木雄一郎代表Xで苦言を呈し波紋を呼んでいる。

 橋下氏は「年収103万円の壁」の引き上げに際した自民党や公明党との協議で、国民が掲げる「123万円の引き上げ」を譲らない玉木氏に対して言及。12月20日に更新したXで《国民民主がいくら頑張っても、維新が教育無償化を実現して予算に賛成すれば国民民主の主張は終わり。国民民主は維新の主張にもっと配慮せなあかん》と関西弁を交えて釘を刺した。

《今回は橋下さんズレてるよ》

 続けて《維新が自民と協議し始めれば、国民民主のキャスティングボートの力は一気に落ちる。維新と国民民主がタッグを組めば、キャスティングボートの力はより高まる。維新が動き出した今、国民民主単独では自民は動かないことを認識すべき。逆も然り。維新単独ではキャスティングボートの力は弱い》と主張した。橋下氏としては玉木氏に日本維新の会との歩み寄りを提言した形だ。

 だが、この書き込みに対しネット上では非難の声が相次いでいる。

《仮に維新が国民民主の年収の壁を無効にしたら維新の支持が減るだけでしょうに、何言ってんだ、この人は》
《マジでふざけた発言をしないでいただけますか?おれら国民のことを第一に考えて発言してください政局とかどうでもいいんですよ、おれたちは》
《今回は橋下さんズレてるよ まずは減税が世論だから》
《横からうるさいな〜と言う印象。Xでのツイートを見たが、上から目線で偉そう》

 このほか《維新のイメージ落とすのやめろ》といった声もあり、橋下氏の提言が、維新にも悪影響を及ぼしているのではないかと指摘する声も。

「橋下さんは維新の代表を務めましたが、2015年の大阪市長時代に大阪都構想の賛否を問う住民投票が否決されると離党。その後は大阪市長の任期満了にともない政界を引退しています。それでも、何かある度に維新に対して提言を繰り返しているので批判を集めてしまうのではないでしょうか」(政治ジャーナリスト)

 橋下氏のこうしたふるまいに関して、以前よりネット上では《部活のウザいOBみたいになってる》といったツッコミもある。

 とはいえ、橋下氏の発言が注目を浴びるたびに、政治に関心を抱き、思考を巡らせる人々は少なからず存在しているだろう。今後も絶妙なバランスで提言を続けてもらいたい。