“ゴマキ”復活!
元モーニング娘。の“ゴマキ”こと後藤真希の写真集がバカ売れしている。デビュー25周年を記念して発売された写真集『flos』 が、重版に重版を重ね7刷目に突入したという。
同写真集は予約が殺到し、発売前に重版3刷が決定するほどの人気で、11月29日に発売されるや否や書店の在庫が瞬く間に消えてしまった。発売翌日に発表されたAmzon『タレント写真集』ランキングでは、堂々の1位に輝いている。
かつては女優やタレントの写真集が発売部数100万部を超える大ヒットを記録するなど“写真集バブル”の時代もあったが、昨今はそれほどの部数が売れることは「まずない」という。
「10年に1人の逸材」
「1万部売れたら、大ヒットと言われています。後藤さんの写真集は発売前にすでに1万部以上の予約が入ったと聞きました。重版7刷ですから、軽く5万部は超えているでしょう。このままいけば10万部も突破するんじゃないでしょうか」(大手書店社員)
ゴマキがモーニング娘。の3期メンバーになりデビューしたのは1999年、13歳の時だった。当時、プロデューサーのつんく♂は彼女を「10年に1人の逸材」「才能が飛び抜けていた」と評している。
モー娘。加入直後にリリースされた『LOVEマシーン』が大ヒットしたとき、後藤はセンターポジションを担当。その後、保田圭、市井紗耶香と組んだグループ内ユニット『プッチモニ』では、デビューシングル『ちょこっとLOVE』が110万枚の売り上げを記録するなど、“ゴマキ人気”は一気に上昇。
デビュー翌年には、弱冠14歳でテレビ番組『ハローモーニング』(テレビ東京系)のMCに抜擢される。2001年には15歳9か月で早くもソロデビューを果たし、デビュー曲『愛のバカやろう』はオリコン初登場で1位を獲得。同時に「オリコン初登場1位最年少記録」を更新している。さらに女優デビューも果たし、ゴマキの進撃は留まることがなかった。2002年の誕生日にモー娘。を卒業した後も、歌やお芝居で活躍、2005年のNHK大河ドラマ『義経』にも出演している。
“過去最高の露出”
その後、2015年に一般男性と結婚、現在は1男1女の母親でもあるが、人気は衰えることがない。今回の写真集の売り上げがそれを如実に表している。
そのワケを、アイドル誌編集者はこう語る。
「昔活躍したアイドルたちの中には、完全に芸能界を引退してしまった人たちもいますが、結婚してお子さんが生まれると“ママタレ”として復帰する人も多いです。モー娘。のメンバーも例外ではありませんが、後藤さんはママタレの道に進みませんでした。出産後もライブ活動を続けており、YouTubeチャンネルを開設したり、VTuberになったり、時代の流れに沿った活動をして、好きなゲーム関連の仕事も継続。今年7月には13年ぶりに新曲をリリースするなど、“アイドル”を続けています。それがファンに受けているんでしょう」
ママタレになると、キャラクターとして“生活感”が必要になるときもあるが、アイドル路線を崩さないゴマキにはそれが感じられない。それゆえ、全盛期の“ビジュアル”を保つことができているのだと。
2019年には不倫報道が出たにもかかわらず、ファンが離れることがない理由はそこにもあるのだろうが、さらにこんな分析も。
「当時のファンも年を重ね、40代になっています。お金が自由に使える世代ですから、写真集が1冊3000円なら手に入れたいでしょう。しかもその世代の人は、パソコンやスマホに保存するデジタル写真ではなく、印刷された実物にこだわる人も多い。
加えて、なんといっても写真集の中身がすごかった。“過去最高の露出”と賞賛されているように、写真を見て血圧が上がったファンも多いのでは(笑)。本人も“出来上がったのを見て、自分でもハッとするページがあった” と言っているほどですから。元アイドルで、しかも39歳になった彼女が、ここまで攻めてくるとは思いませんでした。」(同・アイドル誌編集者)
時代を席巻した稀代のアイドルプロデューサー・つんく♂の眼に、やはり狂いはなかったようだ。