軽妙なトークで活躍した双子タレントのおすぎとピーコ。兄でファッション評論家のピーコさんが亡くなったと、2024年10月20日に報じられた。
「神奈川県内の病院で、敗血症による多臓器不全のため9月3日に亡くなったそうです」(スポーツ紙記者、以下同)
9月8日に密葬が営まれ、
「双子の弟で映画評論家のおすぎさんが喪主でしたが、参列できなかったそうです。葬儀の参列者はたったの4人。親族は1人も参列できず、悲しい最期となりました」
ピーコさんは2023年6月から施設で暮らしていたという。
「おすぎさんとは、しばらく会えていなかったのではないでしょうか。2人とも認知症に苦しめられていましたから……」(2人の知人、以下同)
どういうことか。
「2021年の夏ごろから、おすぎさんに認知症の初期症状が出始めました。それを心配したピーコさんが、2人で暮らすことを決心。暮らしていたマンションにおすぎさんを呼び寄せて、兄弟での同居がスタートしました」
“老老介護”に重ねて認知症を発症
しかし“老老介護”の苦労は大きく、
「ピーコさんはおすぎさんの変わりようにショックを受けて、怒鳴って部屋から追い出すこともあったそうです」
時を同じくして、ピーコさんにも認知症の症状が現れ始めた。
「2人で暮らすことが困難になり、2022年2月に同居を解消。ピーコさんは1人暮らしに戻り、おすぎさんは神奈川県内の施設に入所しました」
しかし、すべては元どおりにはならず、
「ピーコさんは近隣住民に“おすぎは死んだ”などと話すように。2023年3月25日には、近所のスーパーで万引きをして逮捕される騒ぎを起こしました」
「別府でバーを」ふたりの夢
2023年4月、週刊女性はピーコさんの住むマンションを取材。3月下旬に警察がマンションを訪ねてきてから、ピーコさんの姿は見られなくなっていた。しかし、部屋の中から物音がするので、同じマンションの住人が管理人と一緒に部屋に入ると、エアコンやテレビがついたままだったという……。
「結局、ピーコさんも施設に入りましたが、おすぎさんのいる施設には何度か会いに行っていたようです」
強い絆で結ばれた双子の兄弟には、叶えたい夢もあって……。
「おすぎさんは、仕事で通っていたことをきっかけに、2010年から福岡で暮らしていました。ピーコさんも九州を気に入っており“70歳を過ぎたら別府でバーをやろう”という話をしていたそうです」(前出・スポーツ紙記者、以下同)
おすぎは現在、認知症が進んで、付き合いの長い人のことも誰だかわからない状態だというが、
「ピーコさんとの夢は今も覚えているかもしれませんね」