1月12日に放送予定だったフジテレビ系『だれかtoなかい』は別番組と差し替えになり、出演中だったソフトバンクのCM動画も公式HPから削除と、“中居ショック”によって各方面で事後対応に追われている。
作年末に『女性セブン』が報じた、2023年6月に中居正広が起こしたという“深刻な女性トラブル”。食事会の席についた芸能関係者の女性・Xさんとの間にトラブルが生じ、解決金として9000万円もの大金を支払ったというもの。
すでに各週刊誌が後追いし、スポーツ紙も事実確認に動く中でも“明かされないトラブルの全容”だけに、ネット上では様々な憶測が飛び交っている。一方、各局の情報番組やワイドショーで一切触れることなく、にもかかわらず中居の出演を見送っている事態に、何やら計り知れない深刻さが伺える。
そしてトラブルが明るみになった今も敵意を向けるXさん。中居側が示談成立と双方に守秘義務があることを発表したにもかかわらず、『週刊文春』の取材に「今でも許せない」とのコメント。中居への怒りは到底、収まっていないと見える。
それにしても突然、降って湧いたような中居の女性トラブル。元SMAPメンバーとして多くの女性ファンを虜にし、またテレビでは見かけない日はないほどの超売れっ子が、なぜXさんを激怒させる“行為”に及んでしまったのか。
国民的スターに何が起きたのか
「むしろ、“何でこんな騒ぎに”とショックを受けているのでは?」とは、老舗芸能プロダクションのチーフマネージャー。
1995年の『光GENJI』解散後、名実ともに旧ジャニーズ事務所の“看板アイドル”として、老若男女に知られる国民的スターに上り詰めたSMAP。“キムタク”こと木村拓哉、稲垣吾郎に森且行(1996年に脱退)、草彅剛、香取慎吾ら個性的な面々を束ねたのがリーダー・中居だ。
『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)をはじめとする出演番組は軒なみ高視聴率を連発し、コンサートを開けば超満員でチケットは争奪戦に。また個々で出演するドラマや映画も大ヒットを記録し、中でもNHK紅白歌合戦で司会を6回務めた中居はテレビ界の中心であり続けた。
「それこそ“王様”のように祭り上げられ、フジテレビは今回の件を完全否定していますが、局員や広告代理店スタッフから接待の席が設けられ、それこそアテンドもあったのかもしれない。それが日常として長年行われていたのだとしたら、誰もが“自分は特別な人間”と思い込んでも無理はない」(前出・マネージャー)
“自分は特別”ーー。そんな“驕り”を垣間見せていたのが、中居がしばしば嘯いていた「俺は雲の上の人間だから」トークだとか。SMAPら旧ジャニーズアイドルを取材してきた芸能ライターによると、
「今の女性は強いから」
「観覧客がいるバラエティー番組で自身の結婚観を話す時、はたまたイベントでファンを前にトークをする時に決まって言い放ったのが“俺は雲の上”というセリフ。“お前ら(ファン)にはどんなことがあっても手が届かない(付き合えない、結婚できない)人間”であると強調するんです。
もちろん裏を返せば結婚トークの照れ隠しで、ファンも理解しています。でも、今回の女性トラブルに加え、仮に過去にも同様のことがあったとすれば、あながち冗談の発言とも思えず、悪気はなくとも女性たちの尊厳を傷つけてきた可能性もありそう」
ましてや52歳になった今も独身を貫く中居。もともと男女関係なく“いたずら”を仕掛けるのが大好きとのことだが、拗らせた“独身貴族”の行き過ぎた“遊び”によって招いたトラブルだったのだろうか。
「今の女性は強いから」
かつて中居の熱愛が報じられた時、『週刊女性』が「結婚観」をお伺いした際に出てきた実母の言葉だ。息子の結婚には「本人が好きなように」とお任としつつ、
「やっぱり女性が主導権握ったほうが家庭的には上手くやっていけるみたいですよね。でも、それが(受け入れられる)できるのが男性なんですよ。女性はわりと、力はないけど、気が強いというか、男性が弱くなったわけじゃないけど、まあ長く見て上手くやっていけますよ」
何でも自分の言うことを聞くと思っていた女性からの思わぬ反撃に、時代に取り残された“裸の王様”は雲の上から堕ちる思いかもしれない。