「同年代の俳優と自分を比べてジェラシーを抱いていたけれど、今はもうなくなりました!」
晴れやかな笑顔でそう語るのは、ネクストブレイク俳優として期待される奥野壮。ジュノン・スーパーボーイ・コンテストがきっかけでデビューし、すぐに『仮面ライダージオウ』主演に抜擢されるなど、スタートダッシュをきめた芸能生活も今年で8年目となる。
ふさぎ込みがちで人と関わる余裕がなかった
デビュー当時と今とで、いちばん変わったことを尋ねると、
「最近になって、人とコミュニケーションをとるのが楽しくなりました。デビュー当時は、もっとふさぎ込みがちだったんです。“自分は自分だから、人がどう言っても関係ない”と、必死に何かを守っていて……人と関わる余裕がなかったんだと思います。
でも、同期のジュノンボーイや、仮面ライダーの先輩・後輩と自分をよく比べていました。“なんでこの人にできて、僕にできないんだろう〟とか、ずーっと考えて。まあ、ジェラシーです(笑)」
ターニングポイントは『下剋上球児』
うっすらと抱えていた鬱屈した気持ちが晴れるターニングポイントとなったのは、ドラマ『下剋上球児』。
「監督にお芝居を褒めていただいて、自信がつきました。“じゃあ、どこでもやっていけるな!”って思えるほど、素直に言葉を受け止められたし、うれしかったんです。僕は僕のペースでいいんだと、すっと気持ちが軽くなりました。
共演した同世代俳優ともいい関係を築けて、人と比べることとは違う“切磋琢磨”を知ったというか。一緒にいい作品をつくろう、と思える仲間といる時間がとても幸せでした」
そう話す奥野に2025年の目標を聞いてみたところ、
「変わらずに、お芝居ができる環境に身を置いておくこと。今、お芝居が本当に楽しいんです。僕のいる環境はとても恵まれていると感じているので、ここに居続けることが目標です」
そう話すおだやかな表情が、頼もしくも思えた。“ネクストブレイク”から“ブレイク”へ、飛躍の2025年の始まりだ。
大人になってお正月がツライものに……
小さい頃、お年玉はどう使ってた?
「親に、すぐ使ってもいい分と貯金する分でわけられていました。すぐに使っていい分は、漫画とかゲームとかを買っていました。あの頃はあんなにうれしかったお年玉が、今は親戚の子どもにあげるようになって、ちょっとツライものになっちゃいました(笑)」