2020年、独立会見でおちゃらける中居正広

《このトラブルにおいて、一部報道にあるような手を上げる等の暴力は一切ございません。なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました

 1月9日、女性との深刻なトラブルを報じられていた中居正広が、公式サイトで《トラブルがあったことは事実》と認めて騒動を謝罪。一方で《事実と異なるものもあり》と、一部の報道内容については否定した。

 それでも「守秘義務」を“盾”にして、“被害者”とされるXさんとの間に起きたトラブルの詳細は明かさずとも、中居はすでに解決済みの問題の認識なのだろう。今後の活動を《支障なく続けられる》と言い切ってみせた。

 ところが、この“ひと言”に違和感を覚えた人は多かった。

 紀藤正樹弁護士は自身のXを更新し、《リスク回避の観点からは”なお書き”2行は不要ないし誤解を招くと思います》と指摘。

 また泉房穂元明石市長も同様に、《『支障なく続けられ』ない状況ゆえのコメントだと思うのだが、この一文でかえって活動の継続に支障が出るのではなかろうか…》と、やはり《支障なく続けられる》の一文に首を傾げている。

“味方”のはずのテレ朝、TBSも批判的

 この本人による正式コメント発表を受けて、これまで中居が出演する番組の差し替えや、出演シーンを編集して放送しながらも“貝になっていた”、テレビ局の情報番組やワイドショーでも取り上げられ始めている。

 中居のレギュラー番組を多々放送してきたテレビ朝日。1月10日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』でも、元社員でコメンテーターの玉川徹氏が「一文をなぜ入れたのか」「マイナスのイメージになる」などと見解は否定的。

 片や、同じく中居を起用するTBSも、9日の『news23』でコメントを報じつつ、小川彩佳キャスターが「中居さんご本人が自らの口から説明する機会があっても良い」と、会見を開かない声明文のみの対応に疑問を呈した。

2015年、中居正広がスピードワゴン小沢と10時間の“徹マン”朝帰り

 騒動を注視してきたスポーツ紙芸能デスクも、「弁護士と練ったコメントなのでしょうが、この“一文”こそが、“中居さんが本当に言いたいこと”に思えてしまう」と、隠された本音を推察する。

「世間から忘れられるのが怖い」

「昔、超多忙スケジュールをこなし続ける中居さんは、その理由を“世間から忘れられるのが怖い”と冗談混じりに答えていたのを覚えています。おそらく次々と番組放送がなくなっていくことに焦燥感と危機感を覚えているのでしょう。コメント発表をもって“騒動はおしまい、また番組を始められるよ”とのアピールだったのかもしれませんが、それを決めるのは視聴者、そしてスポンサーなんですよね」

 仮にトラブルの原因が一部で報じられている“性加害”であれば、いくら被害者と示談成立しているとはいえ、世間の嫌悪感は早々に消えることはなく、敏感になるスポンサーが敬遠するのは当然とも言える。ましてや“守ってくれる”後ろ盾もない、己の身一つで活動している中居だ。

「現在も旧ジャニーズのタレントであれば、一定期間の活動自粛ののちに徐々に復帰舞台を用意してくれたかもしれませんが、これまで味方だったはずの“芸能マスコミ”からも忖度ない報道がなされているように、各局が中居さんからの“撤退”を始めているように見えます。

 お笑い界の大御所・ダウンタウン松本人志さんないし、国民的スター・元SMAPの中居さんも例外ではありません。旧時代の芸能界の“常識”に甘え、そして取り残された者の“末路”なのかもしれません」(同・芸能デスク)

 中居は再び、テレビ界からお呼びがかかるのだろうか。