タバコを吸う中居正広(2012年、TBS『ATARU』ロケにて)

 1月15日配信の『文春オンライン』記事に、中居正広から解決金9000万円を受け取った芸能関係者・Xさんとは別の、新たな“被害者”が“告発”に踏み切った。しかも「愛子さん(仮名)」は、フジテレビの女性アナウンサー。

 2024年末に報じられた中居が起こした女性トラブルで、Xさんを“アテンド”したという、飲み会をセッティングした“キーマン”とされたフジテレビ編成部長・A氏。しかし、同局は早々に「当該社員は一切関与していない」と関わりを完全否定。

 ところが、Xさんは文春取材に《“加害者”もフジテレビに対しても私は許してないし、怒ってる気持ちももちろんある》と、示談成立した中居とフジに対する怒りは収まらないまま。そんな彼女に触発されたのか、“第二の被害者”である「愛子さん」が勇気を出して“内部告発”をしたのだ。

 騒動を注視してきたスポーツ紙・芸能デスクが解説する。

“愛子さん”が参加した、中居さんの飲み会を仕切ったというAさん。指定された場所は六本木『グランドハイアット東京』で、芸能人の密会にも使われる御用達ホテルともあって、彼らにとっても“使い慣れた”場所なのでしょう。

 記事でも《私もAさんに“献上”されました》とあるように、ただ飲み会ではない、何らかの意にそぐわない行為をされた愛子さん。しかも、それがAさんの“常習手口”だというのです」

トラブル把握する人物への風当たり

 中居から可愛がられていたというA氏は、女性アナや局員をタレントに“上納”することで編成部長にまで上り詰めたともある。本当にXさんや愛子さんが、自身の出世ための“道具”として使われたのであれば、中居以上に女性の尊厳を踏み躙る行為を繰り返してきたとも言える。

局内では、リークした“女子アナ”の犯人探しが始まっているそうですが、“どちらが犯人なのか”と不満を覚える声も上がっているとも。またトラブルを把握していたとされる人物への風当たりも強まって、局員が互いに疑心暗鬼になっている状態だとか。

 そしてフランスやドイツ、シンガポールなどの海外の大手メディアでも報じられたことで、いよいよ“有耶無耶”にできる雰囲気ではなくなっています」(前出・芸能デスク、以下同)

フジテレビが発表したコメント全文(フジテレビ公式サイトより)

 実際、フジテレビを傘下にもつ『フジ・メディア・ホールディングス』にも影響が出始めている。同社の株式のおよそ7%を保有する、アメリカの投資ファンド『ダルトン・インベストメンツ』が「企業統治に深刻な欠陥がある」として調査を要求。

株主総会叫ばれる経営陣の撤退

 中居個人だけではなく、フジテレビのトラブルとして、「株主価値がさらに損なわれる可能性がある」と視聴者、スポンサー離れによる株価下落を危惧しているのだ。同局は昨年末より、外部の弁護士による「事実確認の調査」を始めているというがーー、

「外部といっても“身内”では意味を成さず、問題をクリアにできない、納得がいかない調査結果が出るのなばら株主たちも黙ってはいません。6月の株主総会で経営陣の撤退が叫ばれる事態を招く前に、やはり第三者委員会による公正な調査が入るべき。

 すでに“内部”だけの問題ではなく、それこそジャニー喜多川氏が起こした問題同様に、世界中から動向を注視されるビッグ・トラブルであることを認識すべきだと思います」

 1月1日放送のフジテレビ『新春! 爆笑ヒットパレード2025』にて、漫才を披露したお笑いコンビ『爆笑問題』。得意の時事ネタで中居のトラブルをイジって見せては、

「とにかくこの番組だけはずっと長く続けてほしいなと思います。ただね、その前にね、フジテレビが潰れます」

 笑えないボケをかましていた太田光。その言葉、あながち間違いとも言えないのかもしれない。