フジテレビの港浩一社長

 いまだ収まることを知らない中居正広の“9000万円トラブル”。この騒動には、フジテレビの編成部長が大きく絡んでいるとも報じられており、フジテレビに「女性を上納する文化」があるのではないかとの見方も強まっている。

 当初、公式サイトにて《当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません。会の存在自体も認識しておらず》などと関与を否定していたフジテレビだが、株主である『ダルトン・インベストメンツ』が《貴社のコーポレート・ガバナンスに重大な欠陥があることを露呈している》として改めての調査を求めるなど、疑惑を完全には払しょくできていない。

「どの口が言ってるんだ」

 フジテレビの港浩一社長は1月17日の15時から会見を予定しているが、そんな中で思い出されるのが、1月10日に明らかになった港社長の“一斉メール”の内容だ。社長からフジテレビ社員に送られたという同メールには、《一連の記事には事実でないことが含まれており》などの文言の他に、《私自身としましても、職務に誠実に対応していた人が悪く書かれることは本当に残念です。フジテレビは社員を守る温かい会社でありたい。社長として全力で皆さんを守ります》という言葉が記されていた。

 この内容に、世間からはツッコミの声が続出。

《そもそも被害者の女性を守れてないし、どの口が言ってんだ》

《すべて中居のせいにして、関係ありませんで切り抜けるのが“社員を守る”ってことなのか》

《結構ほかにも社員でダメージ受けてる人いたよね?誰を守れてるんだろう?》

《どこが「社員を守る」だよ》

 と、厳しい意見が上がっている。

声明出さず憶測がひとり歩き

「トラブルの発端となった被害者の女性以外にも、フジテレビの社員でこの騒動に巻き込まれている人は大勢います。1月8日の『週刊文春』では、被害者女性がフジテレビの佐々木恭子アナウンサーに被害を相談していたことも明らかに。《佐々木アナもフジ上層部と同じで、事実をもみ消す側として動いていたのかな》など、憶測が飛び交ってしまっています」(芸能ライター)

 さらに、1月12日の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、佐々木アナが何の説明もなく欠席したことも大きな話題に。これを受け、大学時代に佐々木アナと同じゼミに所属していたという堀江貴文がYouTubeで「レギュラーの番組を欠席されたりとかしてちょっとかわいそうなことになっているんで、あんまり憶測とかで佐々木さんを叩かないでほしい」などと発言し、フジテレビに代わり佐々木を“守って”いる。

中居正広と“男性タレント”による女子アナとの“ホテル飲み会”が開かれたとされている『グランドハイアット東京』のスイートルーム。松本人志の性加害疑惑の際にも取り沙汰された(ホテルの公式サイトより)

「1月16日の『スポニチアネックス』の記事では、トラブルに関与していたとされるプロデューサーが《心身の負担が募っている》として“出社停止”になっていることが判明しました。彼は2023年から“編成部長”に就任しており、中居さんとの会食の場を設けた人物なのではないかと言われています。こちらもフジテレビが特に声明などを出していないため、憶測だけがひとり歩きしているような状態ですね」(前出・芸能ライター)

 15時からの会見で、港社長はどのように“社員を守る”のだろうか――。