フジテレビの港浩一社長(フジテレビ公式HPより)

《え、この格好って重要な記者会見で不適切ですよね》
《公の場で会社のトップとして誠意が見えない》

 フジテレビ港浩一社長の会見が物議を呼んでいる。

 タレントの中居正広(52)と女性とのトラブルをめぐり、一部週刊誌でフジテレビ社員の関与が報じられた。それを受け、フジテレビの港社長が記者会見を行い、第三者が入る調査委員会を設置することを明らかにした。

まずは服装から正せ

 会見では「現在まで弊社から説明が出来ていなかったことをお詫び申し上げます」と謝罪したが、港社長が着用していたスーツジャケットのボタンが開いた状態だったことにSNSが反応。

《立って謝罪する場面ですらフルオープン》《これがトップの姿とは、さすがフジ》《まずは服装から正せ》という声も。

NHKが報じた、フジテレビ港浩一社長の謝罪(NHK公式Xより)

 ビジネスマナーに詳しいスタイリストはこう話す。

「謝罪会見は、企業の信頼を回復するための場です。そのような重要なシーンで基本的なスーツの着こなしさえできていないのは、会社全体の姿勢や緊張感の欠如を感じさせます。謝罪の際にジャケットのボタンを外したままというのはマナー違反であるだけでなく、会見にのぞむ真摯さを損う行為。

 メディア業界にいるのですから、見た目や立ち振る舞いが視聴者にどのような影響を与えるかは百も承知のはず。今回の会見を見て、『緩んでいるのはスーツだけではない』という印象を、はからずも与えてしまった

 さらにSNSでは、《まるで謝罪する気がないように見える》《ボタン一つ留められない社長に会社を任せられるのか》《フジテレビ全体がだらしないと思われる》といった辛辣な声が。

 一方で、会見での説明不足にも批判が集まっている。

「本当に社員は関わっていないのかは拭いきれない印象。被害の相談を受けたときにどんな対応をしたのかなども不明です。なぜトラブルがあったことを把握しているにも関わらず、出演を継続させていたんでしょうね」(芸能事務所関係者)

 と眉をひそめる。

「80年代に入って“楽しくなければテレビじゃない”というキャッチフレーズを掲げ、バラエティー番組などのヒットで視聴率も絶好調。その立役者が彼なのですが……。今回の件で、フジテレビの企業としての体質が問われることになるでしょう」とも指摘。

 トップのスーツの着こなしにも出てしまった非常識さ。フジテレビの企業姿勢に対する疑問の声は、今後も続きそうだ。