1月17日、中居正広の女性トラブルを巡って、フジテレビの港浩一社長らが緊急記者会見を行った。
「2023年6月に、中居さんと芸能関係者であるX子さんとの間にトラブルが生じていたことが、2024年末に一部週刊誌で報じられました。中居さんはX子さんに多額の金を支払って示談が成立したとのことです。会見で港氏は、このトラブルを発生直後に認識していたと説明。秘匿性が高い事案だと判断しており、プライバシーの保護を最優先にしたと話しました」(全国紙記者、以下同)
中居に対する調査は、
「会社として正式に聞き取りを行うことで、より多くの人にトラブルが知れ渡ってしまう懸念があったとのこと。そのため、トラブルを認識した際には実施しなかったといいます」
そもそも、港氏が会見するに至ったのは、
「このトラブルに、フジテレビ社員のA氏が関与していると報じられているからです。ただ、会見では、改めて社員の関与を否定しました」
港社長も「調査を受ける立場になる」
同社員については、
「X子さんのトラブル以外に、A氏が関わる被害を訴える女性アナウンサーの声が『週刊文春』に掲載されました。さらに港氏も、タレントへの接待のために女子アナを集めた会合を率先して開催していたと報じられました」
こうした一連の報道を受けて、港氏は第三者の弁護士を中心とする調査委員会を立ち上げると発表。自身も、調査を受ける立場になると説明した。
「A氏については、『文春』報道に加えて、また別の女性が被害を告発しようとしているという動きもあります。港氏が会見を開いただけでは、騒動は収束しそうにありません」
テレビプロデューサーの鎮目博道氏に、今回のトラブルについて聞いた。
「特殊な事例だとは思いません。噂で似たような話を耳にすることもありますし、フジテレビに限らず、各局で起こりうるトラブルではないでしょうか」
そもそも、テレビのプロデューサーの主な仕事は、
「お得意様である大物タレントとの良好な関係を保つこと。そのために接待を行うこともあるのですが、タレントから“女子アナと飲みたい”とリクエストされることが多いんです」(鎮目氏、以下同)
女性社員に危険が及ばない手配
こうした要望は、担当番組の枠を超えるときもあるという。有力なタレントに頼まれると断りづらいという事情もあり、
「そのような場を設けざるをえないこともあります。その際、きちんとしたプロデューサーは、参加人数を増やしたり、席順に気を配ったり、開放的な場所で開催したりと、女性社員に危険が及ばないようにします」
しかし、下心のあるプロデューサーの中には、
「“2人きりにするので……”などと、女性を蔑ろにして、タレントの機嫌をとろうとする人もいるでしょう」
こうした被害を防ぐために、
「現場の裁量に任せず、会社としてのルールを設けることが必要でしょう。そうすれば、タレントからの要望があっても“会社の規則”を盾に断れるようになります。ただ、1社だけでルールを作っても、他社で同様のトラブルが起きないとは限らない。そのため、日本民間放送連盟などの業界団体で規定を作ることを検討してもよいかもしれません」
一連の問題の発端となった中居。出演していたすべてのレギュラー番組が、放送休止や差し替え、中居の姿をカットするなどの対応をとっている。テレビから姿が消えた中居の現在はというと、
「世間やマスコミの目から逃れるべく、自宅にこもったりホテルなどを転々としているそうです。ただ、テレビ局の幹部とは、極秘で面会しているとのこと。トラブルによって多大な影響が及んだことを謝罪しているといいます」(テレビ局関係者、以下同)
木村拓哉ら元SMAPメンバーにも影響
1月9日にお詫びの文を公式サイトに掲載したが、
「改めて会見を開くべきか悩んでおり、長年、中居さんの芸能活動を支えてきた“恩人”に相談しているそうです。ただ、この恩人は周囲に対して“何も知らない”と話しているとか……」
また、トラブルの影響が出ているのは中居だけでなく、
「フジテレビは否定しましたが、香取慎吾さんが出演するバラエティー番組の収録が中止になったと報じられました。また、木村拓哉さんは、1月8日に行われた新CMの発表イベントで“重々しい話はなしで”と報道陣を牽制しました」(スポーツ紙記者、以下同)
古巣であるSMAPの元メンバーの言動にまで、注目が集まる事態になっている。
「香取さん、草彅剛さん、稲垣吾郎さんは、個人の仕事も安定しており、4月からは3人で出演する新たなバラエティーのレギュラー番組が始まるという話もあります。木村さんも公開中の映画『グランメゾン・パリ』が好評。それぞれが活躍していますから、中居さんのトラブルに巻き込まれるのは、4人からしたら“いい迷惑”ではないでしょうか」
では、中居の今後はどうなっていくのか。
「テレビ復帰は、かなり厳しい状況です。中居さんの盟友でもあるダウンタウンの松本人志さんが構想中の『ダウンタウンチャンネル(仮)』のような、独自の有料チャンネルを立ち上げる可能性は、ゼロではないでしょう」
こう話すのは前出の鎮目氏。
中居復活の“カギ”を握るのは
「ただ、中居さんの場合、今の主な仕事が“MC”です。その場合、1人で何かをするのは難しいですよね。中居さんにできることは、誰かをゲストに呼ぶトーク番組をつくるか、いっそのことSMAPのメンバーと一緒にアーティスト活動をするか……。どちらにせよ、かなり時間はかかると思います」(鎮目氏)
一部では、引退をほのめかしているとも報じられるが、
「起死回生のカギは、やはりSMAPのメンバーの手を借りることではないでしょうか。裏を返せば、そこまでしなければ中居さんの復活はないに等しいともいえます」(前出・テレビ局関係者、以下同)
中居は、SMAPの解散後、
「先に独立した香取さん、草彅さん、稲垣さんをひそかに売り込んだり、気にかけていました。2023年にはフジテレビ系の『まつもtoなかい』で香取さんと6年ぶりに共演。そのとき放送はされていませんが、木村さんの話題も出たと報じられ、SMAP再始動も期待されるようになっていました。今回、4人にも少なからず影響が出ており、さらに被害女性もいることですから、簡単に受け入れるとは思えませんが、4人への“哀訴”が最後の手段かもしれませんね」
はたして、どうなる─。