中居正広が女性とのトラブルを起こし解決金9000万円を支払ったスキャンダルの余波はフジテレビにも押し寄せている。フジテレビのスタッフが関与していた疑惑が取り沙汰されているためだ。
1月17日に同社の港浩一社長が会見を行うも、会場の狭さを理由に撮影禁止や参加者の制限を課し“火に油”状態となっている。さらにスポンサーのCM差し替えも相次いでいる。
CMの差し替えは、スポンサーである企業側が何かしらの不祥事を起こした場合のほか、スポンサーを務める番組に出演するタレントが不祥事を起こした場合に行われる。このほか重大な事故や災害が発生した場合にも差し替えられる。
今回の差し替えは、中居問題とそれに対するフジテレビの対応に対して世間の批判が集中しているため、イメージ低下を恐れた企業が次々を手を引いている状態だ。
《CM女王みたいになってる》
そこで思わぬ現象が起こっていると指摘するのはスポーツ紙記者だ。
「CMが差し替えとなった場合、その枠を埋めるため公共広告機構(AC)のCMが流れます。ACは日本において公共の利益を目的とした広告活動を推進する団体であり、公益性を重視した広告を多く作っています」
今回のフジテレビでは、スポンサーCMの差し替えの数が尋常ではないため、“CMでよく見る人”が出現している。ネット上では、
《フジテレビのCM、ACだらけになって。ゆうちゃみと、なかやまきんに君が目立つ》
《ゆうちゃみの防災バッグのCM。ここ10分で6回くらい見た気がする。フジテレビ…マジでACだらけになってきた…》
《ACジャパンのCMが増えてゆうちゃみがCM女王みたいになってる》
といった声が聞かれる。
「ゆうちゃみさんが出演するACのCMは、災害に備えて3日分の備蓄品をそろえた防災バッグを用意しましょうと呼びかけるもの。インタビュー仕様でゆうちゃみさんのバッグの中身を紹介する内容です。なかやまきんに君のCMは、芸名にからめて“検脈”を呼びかける健康啓発のCMです」(前出・スポーツ紙記者)
ネット上では《フジテレビCM差し替えでACジャパン祭りになってるが、わしとしてはゆうちゃみがたくさん見られるので素直に嬉しい》といった声もあるが《とばっちり受けてこれはさすがにゆうちゃみかわいそうだな》と同情を寄せる声もある。
フジテレビ限定ながら、はからずも“CM女王”と“CMキング”が誕生してしまったのは皮肉というほかない。