中居正広の女性トラブルを巡るフジテレビの問題で、スポンサー離れが加速しており、CM放映を見合わせた企業は75社にのぼっている。
その大きなきっかけとなったのが、1月17日に港浩一社長が行った記者会見だ。
「中居さんの女性トラブルは、フジテレビの幹部社員が関わっていたと報じられています。また、港社長が女性アナウンサーに接待させる文化を定着させたとも言われており、こうした報道について説明するものでした」(スポーツ紙記者、以下同)
“やり直し”求める声
通常、2月に行われる定例会見を『ラジオ・テレビ記者会』の申し入れによって前倒しで開いたが、
「出席できたのは記者会の加盟社の1社2名と、NHKや民放各局だけ。複数の週刊誌やネットメディア、フリーの記者などが出席可能か問い合わせたものの、会場の都合などを理由に出席を拒否されました。また、生中継や動画の撮影は禁止で、静止画の撮影が許可されたのも冒頭のタイミングのみ。あまりにも閉鎖的な会見に批判が殺到しました」
会見では、弁護士などの第三者による調査を行うことを発表。港社長自身も、調査対象になるとした。
「質疑応答では、30回以上“回答を控える”と発言していました。こうしたことから1月19日には“会見のやり直し”を求めるネットの署名運動が立ち上がる事態になっています」
石破茂首相も出席
会見の内容だけでなく、ジャケットのボタンが開いたままだったことや座る姿勢などにも指摘が相次いだ。企業の信頼にかかわる重要な場でのこうした姿は、会見にのぞむ姿勢そのものだとして、
《まるで謝罪する気がないように見える》
《全体的に真摯さが感じられないんだよな》
といった声がSNSで複数、投稿されている。
「この会見が、女性の尊厳にかかわる大きな問題について説明するもので、通常の“定例会見”と同じ位置づけではないということを、フジテレビ側は認識していたのか定かではありません。いったい、どれだけの準備をしたのか……」(芸能ジャーナリスト)
会見が行われる前日の1月16日、港社長はある場所で目撃されていた。
「日本レコード協会など、音楽業界の5つの団体による合同新年会に出席していました。全体での乾杯をした後にやって来て、キー局の幹部が集まるテーブルで5分ほど会話をすると、すぐに帰っていましたが……。ちなみに、この新年会には渦中のフジテレビ幹部社員も出席予定でしたが、姿を見せなかったようです」(新年会出席者)
この会には石破茂首相も出席して、こんなスピーチをしていたという。
「お願いなのですが、みんなが踊って歌える歌を広めてください」
フジテレビには、真摯に問題に向き合ってほしい。