中居正広

 1月23日、中居正広が自身の有料会員向けサイト内で芸能界引退を発表した。

 女性トラブルを巡り、1月9日に個人事務所『のんびりなかい』の公式ホームページで発表した《お詫び》と題された文章では《示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました》とアピールしていたものの、そこからわずか2週間で芸能界引退に追い込まれてしまった。

 その間、中居の出演する地上波レギュラー番組はすべて打ち切りとなり、関与が取り沙汰されているフジテレビは70社以上がCMを取りやめに。事態はもはや中居の引退だけで済まされないところまで来ている。

《私たちが支えるよ》

 ある程度予想された展開であるとはいえ、ネット上では中居ファンの落胆の声とともにエールも聞かれる。

《こんな奴だけど好きなんだからしょうがない。型に嵌らないのが中居正広だしね》
《中居くんが今まで支えてくれた分次は私たちが支えるよ》
《私は中居くんと、あの子たちのことを応援します。好きな人を推すことに罪はありません》

 こうした声はファンの気持ちとしてはわからなくもない。ただ、その“支え方”が問題だと指摘するのは芸能プロ関係者だ。

「中居さんに限らず旧ジャニーズ事務所系のタレントには熱心な女性ファンが付いています。なかには短期間在籍しただけでも、引退後に公私ともに面倒を見てくれるファンの女性もいるとか。中居さんにもそうした存在が現れるのではないでしょうか」

 確かに、光GENJIの元メンバーだった山本淳一は、2013年に借金問題で芸能活動を休止した後、愛媛県の道後温泉でバーテンダーをしていたと伝えられている。この仕事は知人の女性社長の助けによるものとされた。元KAT-TUNメンバーの田中聖も2022年に覚せい剤取締法で逮捕されるが、ファンの女性に携帯電話料金などを無心する「たかり生活」が報じられている。

 山本や田中に限らず、旧ジャニーズ事務所系のタレントが、退所後に芸能活動を継続したり、突如としてビジネスを始める例は数多いと前出の芸能プロ関係者が続ける。

「背景にはやはり“推し”を応援したいファン女性の存在があるでしょう。ただ、正直なところ“辞めジャニ”系タレントの活動はパッとしないものも多い。それでも応援したいファンの女性心理につけ込んだ“信者ビジネス”と言われても仕方がありません」

 中居を“支えたい”、“応援したい”気持ちはわからなくもないが、かけた情けが仇となる場合もあるということを忘れないでほしい。