「そういう話は全部、事務所から伝えます。何より、情報が間違っている。その情報は誰からですか?」
週刊女性の取材にそう答えたのは、歌手のクリス・ハート。
米ロサンゼルス出身のクリスは、2012年3月に放送された歌番組『のどじまんTHEワールド!』(日本テレビ系)に出場し、優勝したことで“世界一J-POPのうまい外国人”として脚光を浴びる。2013年の『NHK紅白歌合戦』では、松田聖子とのコラボ出場を果たした。
再婚しています
そんなクリスについて、ある情報が飛び込んできたのは、2024年11月下旬のこと。情報提供者からのメールだった。
「クリスは再婚しています」
2012年に元シンガー・ソングライターのAさんと結婚したクリスは、2017年に日本国籍を取得。2人の間には、3人の子どもが誕生している。しかし、2023年4月にAさんとの離婚を発表。
クリスは《夫婦の形は変わりますが、今まで以上に子どもたちに愛情を注ぎ共同で助け合いながら子育てを続け、またビジネスパートナーとしても協力してまいります》とコメントしていた。
だが、先のメールには、続けて衝撃の事実が記されていた。
「再婚相手は実業家の兼下真由子で、当初2人は不倫関係にありました。前妻との婚姻中に不貞行為に及び、その後、兼下は妊娠をして出産しています。元妻はクリスに親権を騙し取られ、子どもに会えていない状況です」
元妻とは円満離婚を強調していたクリスだったが……。
「私がこうした話を伝えているのは、Aさんのあずかり知らぬところです。彼女が苦しむ姿を見て、どうにか子どもの成長を見守れるようにしてあげたいと思って……」
そう切実な思いを訴えるのは、先の情報提供者で、クリスとAさんの共通の知人だ。
「兼下は、2023年12月下旬にクリスの子どもを出産しています。同年11月中旬には“臨月”に入ったことを、兼下がSNSに投稿していましたから、妊娠週数から早産の可能性は、ほぼゼロ。こうした妊娠時期を考えると、2人は2023年の3月ごろには肉体関係があったことになります。
Aさんは、このときすでにクリスから離婚を迫られていたようですが、兼下の存在はまったく知らなかったのです」(共通の知人)
そもそも兼下氏とは、何者なのか。
兼下氏のSNSや、自身が代表取締役を務める『WINメディテーションジャパン』という会社のサイトによると“自己実現が可能になる”という独自に編み出したメンタルトレーニング法の指導者だという。有名プロ野球選手や経営者に指導している“瞑想メソッド”を紹介した『解決メディテーション』(幻冬舎)という著書も出版。2022年8月にクリスが初めて彼女の指導を受けたとするSNSの投稿も確認できた。
再婚を発表しない理由
「そこで出会ったのでしょう。クリスは今、都内で兼下と子どもたちと一緒に暮らしています」(共通の知人)
クリスのSNSには、彼が4人の子どもに囲まれる写真や、妻への感謝を綴った投稿が多数。しかし、2023年4月に離婚を発表して以降、再婚の報告はない。
一方、2024年末には12年間所属した大手レコード会社から独立し、兼下氏が代表のメンタルマネジメントに関する会社への“移籍”を発表。兼下氏が、公私を支えるパートナーになったわけだが、結婚を公にしないのはなぜか。
「不倫関係であったことに気づかれるのを懸念しているのでは」
そう話すのは、Aさんのママ友である女性だ。なぜAさんは、子どもの親権をクリスに渡したのか。
「Aさんは、本当は離婚だってしたくなかったんです。離婚に応じたのは、クリスが仕事に悩んでいたことが関係しています」(女性、以下同)
どういうことか。
「クリスも一時はブレイクしましたが、今は当時ほど仕事もない。そこで“40歳を前に婚姻関係を解消して自分を見つめ直したい”などと話したというのです。クリスは耳の不調で活動休止するなど、苦しんでいました。それを一番近くで支えてきたのがAさん。だからこそ“少しでも楽になるなら”と、離婚に応じたのです」
さらに、クリスからはこんな言葉もあったという。
「“子どもから母親を引き離すようなことは絶対にない。生活は今と何も変わらないから”と。Aさんはその言葉を信じ、経済力のあるクリスが親権を持つことに同意したのです」
その後、Aさんはクリスには兼下氏という恋人がいることを知る。さらには兼下氏の妊娠も判明。Aさんがクリスに誰の子なのか問うと、父親は自分だと認めた……。
2023年12月、クリスは子どもたちを連れて家を出た。
「子どもたちは学期の途中だったので、転居は年度末まで待ってほしいと先生たちも訴えたようですが、クリスは聞き入れなかった。学校や保育園が遠くなったせいで、その後はほぼ通わせていなかったよう。
また、長女が通っていた保育園の卒園式にクリスは兼下を連れて出席したのです。保護者も先生もドン引きでしたよ」
Aさんを傷つける2人の傍若無人な振る舞いは止まらない。Aさんと子どもたちとの面会は数か月に1度のペースで行われていたが、
「AさんがSNSに《子どもたちにあまり会えず寂しい》と投稿すると、クリスから“真由子が怒っているから消せ”と連絡が来て“成人するまで子どもに会えなくなることもある”と、脅すようなことを言われたこともあったそう」
子どもたちとの面会も、2024年8月が最後となった。
「“親権者の都合で、面会交流を取りやめることができる”といった文言の入った合意書に同意しないと、子どもに会わせないとクリス側から言われているようです。
Aさんは面会交流の調停などを行う一方、2024年11月には兼下に慰謝料を求める内容証明を送るも、兼下は不倫を否定し、支払いを拒絶しました」
こうした一連の“裏切り行為”について事実確認をするため、1月下旬、本誌はクリス本人に話を聞いた。
しかし、冒頭のように「事務所に聞いて」と繰り返すだけだった。そこで事務所に連絡をしたところ、兼下氏から、
「代理人をつけて話し合っている状況であり、なぜプライベートの情報を不躾に聞かれて答えなきゃいけないのか」
との返答が。“話し合っている”ということは、争いは今も継続しているようだ。
子どもと半年近く会えていない
AさんはSNSに《9月10月と子供たちの誕生日が続き、胸がえぐられるような、苦しい日々が続いた。ママは世界一あなたたちを愛している。この想いが子供たちに届きますように》と、悲痛な思いを投稿している。
そこで本誌は、Aさんにも電話で話を聞いた。
「どこまでお話をしていいのか、わからなくて……。ごめんなさい。ただ、子どもたちには半年近くも会えていないので、寂しい思いをしていないか心配です。今は子どもたちのためにも、私が強くならなくちゃと思って、日々を過ごしています」
ママ友の女性によれば、本誌がクリスを取材した翌日、Aさんが再び子どもと会える日程が決まったという。