悠仁さまと紀子さま

「悠仁さまには、ぜひ来店していただきたいです!」

 こう鼻息を荒くするのは、茨城県つくば市のとんかつ店『とんとこ豚』の店主。筑波大学からほど近いこの店は、多くの学生が足しげく通う人気店だという。この春、筑波大学へ入学される悠仁さまも、もしかするとお忍びで通われるかもしれない。

悠仁さまの安全を確保できるかが喫緊の課題

「うちのアルバイトに悠仁さまと同じ生命環境学群の学生がいるので、その子に“もし仲よくなったら連れてきてよ”とお願いしています(笑)。来店していただけたら、こんなにうれしいことはありません」(『とんとこ豚』店主)

 悠仁さまのご入学に、地元では歓迎の声が上がっている。その一方で、安全なキャンパスライフを送るうえでの警備面が不安視され、早くも暗雲が立ち込めている。

「今年1月、法政大学のキャンパス内で、女子大学生がほかの学生をハンマーで殴る事件が起き、8人が負傷しました。現場となった多摩キャンパスは周囲を山に囲まれており、『秘境キャンパス』とも呼ばれています。周囲から隔絶されているという点は、都心から70キロほど離れた筑波大学も似た環境であり、同じようなトラブルが起こる可能性もないとは言い切れません」(皇室ジャーナリスト、以下同)

 さらに、筑波大学はその特性上、ほかの大学よりも警備の難易度が高いという。

「筑波大学は単一のキャンパスとしては国内第2位の敷地面積を誇り、“開かれた大学”という建学時の理念を体現した開放的なキャンパスとなっています。この広大な敷地を警備が全てカバーするのは困難です。また、文部科学省によると、国立大学のキャンパスは公共性のある空間であり、地域のまちづくりの資源として生かすことが求められています。そのため、学校関係者以外の出入りを制限しづらいのです。そうした厳しい条件下で、いかに悠仁さまの安全を確保できるかが喫緊の課題となっています」

「学内で孤立」してしまう可能性

 法政大学で起こったハンマー事件を受け、筑波大学の永田恭介学長は1月の定例会見で、「学生のコミュニティーづくりが最大の抑止力です。(中略)学生を信頼して、学生のコミュニティーの中で暮らしていただけるといいなと思っております」と語った。
 しかし─、

「大学合格発表後に開かれた会見で、秋篠宮家の側近である皇嗣職大夫の吉田尚正氏は、悠仁さまがお住まいから車で通学する見通しだと明らかにしたのです。赤坂のご自宅から筑波大学まで、渋滞にはまらなかったとしても片道約1時間半もかかることや、道中の危険性から、“現実的ではない”との反応が相次ぎました」(皇室担当記者)

 筑波大学はほとんどの学生が寮や大学付近でのひとり暮らしをしているという。そんな環境下だからこそ、稀有な“自宅通学組”である悠仁さまが大学のコミュニティーに溶け込めるか、筑波大学の学生の間では心配の声が上がっている。

「都内から通学している学生は、私の周りでは聞いたことがありません。筑波は大学の敷地内に大きめのスーパーや種類豊富な学食があって、学内でほとんどのことが完結するので、頻繁には大学の外へ出ませんし、他の大学の人たちと関わる機会も少ないです。その分、寮やサークルといったコミュニティでのつながりが強いので、悠仁さまがもしサークルにも入会されないなら、学内で孤立されてしまう気がします……」(筑波大学に通う学生)

開放的なキャンパスなどの特性から、警備のハードルが高いことが指摘される筑波大学

 前出の永田学長も、昨年12月に開かれた定例会見で、次年度から悠仁さまが入学されることを受け、「筑波大学は寮に入ることを基本とした大学で、希望としては悠仁さまにも寮に暮らしていただければいいと思う」と自らの考えを話していた。

 大学の方針から外れ、身に危険が及ぶ可能性があったとしても、自宅からの通学が検討されているのは、母である紀子さまの意向が強く関係しているようだ。

お母さまに励ましのお言葉を

「紀子さまは、かねて悠仁さまを取り巻く警備面への不信感を指摘していて、警備を担当する部局に厳しい言葉をかけられたこともあったといいます。悠仁さまがお茶の水女子大学附属中学校に通われていたとき、悠仁さまの机に刃渡り17センチの刃物が置かれる事件が起きたこともありました。こうしたトラウマもあり、今回も大学内での警備のハードルが非常に高いことから、寮やひとり暮らしではなく、自宅から通われることを強く希望されたと聞きました」(秋篠宮家関係者、以下同)

 ただ、紀子さまからの自宅通学のご要望に、悠仁さまは渋々従われたというわけではないそうだ。

「紀子さまは、昨年初めに胃腸の不調を訴えられるなど、体調の優れない日がたびたびおありでした。また、昨年の誕生日に際して公開された文書では、ネット上でのバッシングについて《心穏やかに過ごすことが難しく、思い悩むことがあります》と回答され、実際に落ち込む日もおありだったように思います。そんな紀子さまを悠仁さまは心配し、励ましの声をかけられていたと伺いました。悠仁さまはつらい状況にあるお母さまのお気持ちを忖度し、自宅からの通学を受け入れられたのかもしれません」

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 一方で、往復約3時間をかけて4年間通い続けるのは実質的に難しいと、前出の筑波大生は話す。

「筑波大学の生命環境学群は、3年生までに卒業に必要な単位をほとんど取り終え、4年生からは研究室に入って、卒業論文執筆のための研究が始まります。研究室にはほぼ毎日通いますし、夜遅くまで残るということもよくあります。3年生までとは違って、スケジュールも読みづらくなりますから、自宅からの通学を続けるのは難しくなると思います」

 見事大学に合格されたものの、さまざまな事情が交錯する中で、悠仁さまは複雑な胸中でおられることだろう─。