佐野勇斗、映画『トリリオンゲーム』でガク役に 撮影/吉岡竜紀

「またこのチームでできることが、純粋にすごくうれしかったです」

 と、話すのは映画『トリリオンゲーム』でガク役の佐野勇斗。

この忙しさをしっかり味わいたい

 '23年7月期に放送されたドラマ『トリリオンゲーム』。ハッタリだらけのハルこと天王寺陽(目黒蓮)と、コミュ力はないけど敏腕のエンジニア・ガクこと平学(佐野勇斗)。ふたりが起業し、型破りな方法で1兆ドルを稼いでこの世のすべてを手に入れる……! 劇場版『トリリオンゲーム』は2年を経て再会したふたりが、ロードマップの続きを描き始める。

「映画の撮影は、実はドラマが終了して半年後くらい。続いている感覚があったので、懐かしさはなかったかもしれません(笑)」

 世界に打って出るべく、ふたりが照準を定めたのは、日本初のカジノリゾート。

「レギュラーメンバーはそのままに石橋凌さん、シシド・カフカさん、田辺誠一さんが新加入。作品の途中からの参加って、僕だったら遠慮しちゃいそうなんですが、そんなことは微塵もなく。すごいガッツで、僕らの“壁”になってくれています(笑)」

 ちなみに海外でカジノに行った経験は?

「シンガポールでチャンスはあったんですが、カジノのセキュリティーについての厳しい注意書きを読んでいるうちに、謎に僕の“まじめモード”が発動して。やめておきました(笑)。でも、次の機会には行ってみたいです!」

 カジノではどんな賭け方をしそうかと尋ねると、

「全財産賭けます! もしダメだったら、それはそれまでということ……というのは冗談です(笑)。ある程度は勝負に出ると思いますよ(笑)」

目黒蓮との初ゴハンは……

 佐野とハル役の目黒。俳優業とアイドルグループ活動を両立させている点で共通している。

「ドラマの撮影はほとんど関東でしたが、なかなかハードで(笑)。お互い自宅に帰るので、機会をつくるのが難しかったんですが、今作の撮影は地方が多く、5回くらいゴハンに行けました」

 ふたりの記念すべき最初の食事は、有名牛丼店で、「たまたまお客さんが誰もいなくて、ゆったりと(笑)」。より仲良くなれたと笑顔を見せる。

「今作ではふたりっきりでお酒を飲みながら、深い話も長時間できた。目黒くんは掘るほどに、すごい人だなという印象です。その生き方に感銘を受けるというか、共鳴する。僕の支柱になってくれている存在です。今後も共演したいですね」

 ドラマから映画で、およそ1年半。ふたりの会社“トリリオンゲーム社”は国内急成長企業100社の1位になるなど、大躍進を遂げている。その期間、佐野は朝ドラ『おむすび』や映画『六人の嘘つきな大学生』などのほか、バラエティー番組でも存在感を示している。(所属する)M!LKとしては初のアリーナツアーを成功させ、冠番組『限界突破!やってM!LK』(TBS系)も始まった。

X始めたのに、フォロワーどころか“いいね”もつかない!?

「本当にありがたい環境だと思っています。昔、“テレビにたくさん出られたらこんな気持ちになるんだろうな”と想像していたものとは少し違っていて」

 うれしさよりも“これがゴールではない”という気持ちのほうが大きいと真剣なまなざし。

M!LKとしてドームツアーをしたいっていうとても大きな夢もありますし。やっぱり、掲げた目標を目指して頑張る今この瞬間、この過程が楽しいんだって気づけた。もちろんキツいこともありますけど、そこも楽しんだほうがいい。もっと大人になったとき、“いちばんキツくて、楽しかった”って思い出すんじゃないかな。だから、この忙しさをしっかり味わいたいと思っています!」

佐野勇斗、映画『トリリオンゲーム』では地方ロケで目黒蓮と食事に 撮影/吉岡竜紀

 昨年10月、X(旧ツイッター)の公式アカウントを開設。しかしながら、1か月半気づかれなかった。

「なんか僕、今まで何を頑張ってきたのかなって思いましたよね(笑)。フォロワーどころか、シンプルに“いいね”も1個もなかったので。誰も見てなかった(笑)」

 まさか本人だとは誰も思わなかったのでは……。

「“EBiDANで、最近金髪にしたヤツです”とまで言ったのに。それは僕しかいない。もう発表しているようなものじゃないですか! ……まあ、それも全部、計算のうちですけどね(笑)」

 そんなXのフォロワーは、今や18.5万人になっている!

劇場版『トリリオンゲーム』 2月14日(金)全国公開 出演/目黒蓮、佐野勇斗、今田美桜、福本莉子、吉川晃司 ほか

撮影/吉岡竜紀