2月5日放送の『水曜日のダウンタウン』で、驚きの一幕が話題を呼んでいる。
青色の人物シルエットに「許諾NG」の文字
この日の企画は「ハンコタワー 芸人コンビ早見つけ対決」。約3000種もの名字のハンコが入っているタワーの中から、5分間で何組のコンビ芸人のハンコを見つけられるかを競い合った。
最初の挑戦者はウエストランド。井口浩之と河本太はまず自分たちの名字を探し出すと、その後も順調に三四郎、くりぃむしちゅーなど、コンビ芸人のそれぞれの名字のハンコを見つけ出して捺印。画面にはそのたびごとに、芸人たちの宣材写真が表示されていった。
ところが9組目、オリエンタルラジオ・中田敦彦と藤森慎吾の名字のハンコを探し出した瞬間だった。藤森はアゴに手をやる写真が使われていた一方、中田のほうだけ青色の人物シルエットに「許諾NG」という文字が記されていたのである。
これにスタジオは驚き。霜降り明星・せいやは「え～!? 許諾アカンの!?」と声をあげ、野性爆弾のくっきー!も「持ちすぎやって、自分を……」と苦笑い。ただダウンタウン浜田雅功は大声で笑い飛ばしていた。中田の写真だけ本人からの使用許可が下りなかったというちょっとした“事件”にネットでは、こんな声がひしめている。
《何様やねん中田》
《よっぽどダウンタウンが嫌いなんだろうな》
《オリラジ中田、許諾NG ほんまに、了見の狭い、おもんない》
《中田のあっちゃんは、松本人志のいるダウンタウンの番組だから、許諾NGなんだろうね》
つまり、中田が『水ダウ』からの許諾申請を断った裏には、ダウンタウンへの個人的な感情が入り混じっているのではないかというものだ。「そうした憶測が流れたとしてもあながち不思議ではない」と言うのは、ベテラン放送作家だ。
ダウンタウンの2人に嚙みついた中田敦彦
「2020年12月末をもって藤森とともに吉本を退所している中田ですが、松本人志との冷戦が始まったのはまだ在籍していた2017年のことでした。脳科学者・茂木健一郎氏がSNSに『日本の“お笑い芸人”のメジャーだとか、大物とか言われている人たちは、国際水準のコメディアンとはかけ離れているし、本当に“終わっている”』と投稿。
すると同氏はのちに『ワイドナショー』に出演した際、松本から先の発言を厳しく突っ込まれ、謝罪に追い込まれたのです」
ここから火ぶたが切られる。
「これに反応したのが中田でした。自身のブログで『ワイドナ』での茂木氏の屈辱的な処遇について、『大御所の番組に出演して大御所に面白くないと言われ公開処刑をされてしまいました』などと暗に松本のことを批判。のちに中田は、吉本興業の上層部から『謝れ』と言われたとラジオ番組で証言しています」（前出・ベテラン放送作家、以下同）
中田は2023年にも、松本が長年『M-1グランプリ』（テレビ朝日系）の審査員を務めていることに疑義を呈しながら、「松本人志さん以外の価値観を持つ人たちにそのハンドルを渡すことで、お笑い界に新しい価値観や新しいスターができる土壌を作ることが、お笑い界全体への貢献になるのではないか」と提言したことが物議を醸した。
「彼は一方の浜田にも牙をむいたことがあります。同じく2023年6月、自身のYouTubeチャンネルで相次ぐ芸能人の不倫スキャンダルに触れながら、『権力持ってるところに近い人とかだと、なんか不倫してもあんまりたいした影響がないとかさ。なんかズルくない?』と不満爆発。
浜田は同年2月、パパ活不倫で世間を騒がせたばかりでした。ダウンタウンへの拒否感は相当根深いものがあると見て良さそうです」
ただ今回は、イラストを使わずに「許諾NG」というテロップで笑いに変えた『水ダウ』の“勝利”といったところか。