フジテレビ前社長の港浩一氏

 中居正広のスキャンダルで引責辞任したフジテレビ港浩一前社長が、現役テレビマンだった時代にロケ中の不祥事を揉み消す“隠蔽行為”をしていたことが発覚。ネットで大問題になっている。

当時74歳の高齢男性を燃え盛る段ボールの中を歩かせて大やけどを負わせ、その後男性が亡くなっていたというのです。死因は腎不全でしたが、腎機能の低下は、この時のやけどによるものでした。男性は負傷後、手術を繰り返したものの、完治することは叶わなかったそうです」(芸能ジャーナリスト、以下同)

 残忍かつ人の道にもとる鬼畜の所業だが、一体どういうことなのか?

「2月9日配信の『文春オンライン』が詳報を出しています。2004年1月放送の『退屈貴族』という深夜バラエティ番組の中で、男性が河川敷で、灯油をまいて火をつけた段ボールの上を歩く映像が放送されました。実際のロケで男性は10歩ほど歩いただけで激痛に耐えられずに段ボールから離れたのですが、番組スタッフは大やけどを負ったはずの男性を病院に連れていくことはせず、タクシーに乗せて自宅に送っただけでした。

 その後、男性の容体が悪化し、病院に救急搬送。診断の結果、足裏から太ももにかけて重篤なやけどを負っていることが判明したのです」

《どうやら隠蔽はフジテレビの体質の様です》

 問題はその際の同局の対応だった。

「番組放送後、視聴者から指摘が寄せられたことから、港氏と番組プロデューサーらが男性の兄夫婦を訪問。収録後の措置に落ち度があったことなどを謝罪しましたが、事故は公表されずそのまま放置。港氏ら管理責任者、制作担当者の懲戒処分は一切ないばかりか、港氏は半年後には出世していたというのです

 この大事件にネットは大荒れだ。

《どうやら隠蔽はフジテレビの体質の様です》
《これって逮捕案件でしょ》
《自分たちが面白ければなんでもいいんだね》
《このような事故がありながら、よく社長に昇格したものだ》

 と、港氏および、局ぐるみともとれるフジテレビの隠蔽工作に対して非難が飛び交っている。

「港氏は1月27日の会見で、同局社員A氏を起点とする中居さんの女性問題が明るみになった後も『まつもtoなかい』の放送を継続していた理由について、被害女性のコンディションやメンタルを考えていたと説明していました。しかしこの高齢男性“火だるま”事件の前例からも分かるように、ただ体面を保つための言い訳に過ぎなかったことが容易に汲み取れます」(芸能プロダクション幹部)

 一刻も早い説明が求められる。