『ザ!世界仰天ニュース』のMCを務めていた中居正広(左)と笑福亭鶴瓶

『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)にて、中居正広が“完全に姿を消した”初のオンエアにファンからは悲嘆の声が寄せられている。

すべて鶴瓶の役割に

「中居さんが引退するまでの『仰天』の動きはそれこそ目まぐるしく、スタッフも心労を重ねたことでしょう。2025年最初の放送となった1月7日の4時間スペシャルは、総合的な判断と中居さん本人からの申し出により彼の出演シーンをすべてカットして放送。

 1月10日には当面の間、彼の出演見合わせを番組サイドが発表していましたが、1月15日に降板することが発表されます。そこで1月21日オンエアの通常回も、年明けスペシャルと同様、中居さんの出演シーンは全カットされました」(芸能ジャーナリスト)

 だが、2月11日のオンエアは中居が現場にいない状態での収録だったという。これまでは強引なカットが話題を呼ぶこともあったが、そうした違和感は感じられなかった。

「この日はお好み焼きやツブ貝など意外な食べ物が引き起こす『食の危険スペシャル』。スタジオでは鶴瓶さんが1人でゲストに話を振っていました。これまでは中居さんがVTRの感想を聞いたり、関連するエピソードを尋ねたりしていましたが、それらはすべて鶴瓶さんの役割に。

 もちろんオープニングの恒例だった2ショットトークもなく、いきなり今回のテーマを紹介する“前振りVTR”から始まっていました」(前出・芸能ジャーナリスト)

《やっぱり物足りない》

 番組視聴者、そして“中居ヅラ”と呼ばれる往年のファンからはこんな声が。

《長年の名コンビだった笑福亭鶴瓶さんとの掛け合いが見られないのは、やっぱり物足りない》
《中居くんがいない仰天ニュース寂しいな》
《スタジオ盛り上がらないね》
《鶴瓶さんとの絡みがすごく楽しみなのに中居くんがいなかったからこれからもう見るの辞めよ 本当にツライ》

 などなど、複雑な心情がうかがえる。「改めて、中居さんがこの番組で担っていた役割は大きかった」と話すのは制作会社プロデューサーだ。

「殺人や事故など、かなり重たいテーマのVTRでも、中居さんはそれを引きずりすぎず、スタジオでは努めて明るくトークを展開していました。そのコントラストが番組視聴者の“救い”になっていた部分があります」

 ゲストとのトークも中居の担当だった。

「気心知れた芸人などのゲストが来た時には軽口を叩いたりしてイジることもあった。時にはヤンチャがすぎることありましたが、それも含めて鶴瓶さんとの相性は良かったのです。VTR主体の番組とはいえ、意外な重要なファクターが欠けたことはのちのちボディブローのように効いてきます」(前出・制作会社プロデューサー)

 ただし、11日のオンエアで鶴瓶が本来中居がいたであろう左の方向に向くといった場面があった。だが12日配信の『ピンズバNEWS』が、この日のスタジオに中居の姿があったのか日テレに問い合わせると、「そのような事実はございません」という回答が返ってきたという。

 いずれにせよ、“物足りない”という指摘は今後どのように受け止めていくのか。『仰天』の動向に注目したい。