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《勝手に京大名乗って、ミスコン開いて参加者2名で優勝って……》
2月8日、京都大学医学部の1年生がミス京大2024のグランプリを受賞したと自身のX(旧ツイッター)で発信。しかし、ネット上では物議を醸す事態になっている。
『京大ミス・ミスター事務所』サークル
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「主催団体は『京大ミス・ミスター事務所』という京都大学の学生が運営するサークルで、全国の大学コンテスト情報を掲載するポータルサイト『MISCOLLE』の協力もありました。一見すると、なんの問題もないように思えますが、京都大学は『京大ミス・ミスター事務所』に対し、“京都大学”や“京大”の名義等の使用を許可していないといいます。つまり、非公認の状態でミスコンの開催に至ったのです」(フリーライター)
1月23日、京都大学の学生意見箱に本イベントに関する8つの質問が寄せられた。
2月6日、この質問に対し、京都大学広報課は《本件については、本学が名義等の使用を許可した事実はありません。今後、事実確認をしつつ対応を検討していきます》と回答。
これを受けて、主催団体の『京大ミス・ミスター事務所』は2月12日にX(旧Twitter)を開設し、《京大の名義使用に関しては、'23年12月に確認し、教育推進・学生支援部厚生課課外活動掛の方から、京都大学の学生が運営するサークルの京都大学の名義使用は問題ないと言われています》と反論した。
「この京大ミスコンは不可解な点が多いんです。まず、これまで京都大学は学園祭でミスコンを開催したことが一度もなく、ミスコンを開催しようとすると、反対運動が起きるほど、京大でのミスコンのハードルは高いと言われています。昨年の学園祭の時点で今年も中止が決まっていたのですが、今回の主催団体によると、あくまで学園祭での中止が決定しただけで、企画としては続行していたという言い分です」(京都大学関係者、以下同)
不審な点はほかにもあるという。
ミスコン出場者はたったの2名
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「今回のミスコン出場者はたったの2名。他大学のミス・ミスターコンテストは男女ともに4~6名程度、出場者が集います。
さらに、他大学がミスコン本選までの間、4~5か月ほど投票期間を設けるのに対し、この京大ミスコンの投票期間は約2日間。出場者した2名のプロフィール写真には過度な加工が施されているなど、他大学では考えられないような運営体制になっていました」
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この一連の騒動について、ネット上では、
《「京大ミスコン」とかいうやつ、ミスコンの是非どうこう以前に「コンテスト」の概念ぶち壊しに来てて頭おかしなる》
《学内の話し合いでミスコンの実施について議論した結果廃止されたものを、騙し討ちのような形で勝手に行い、不透明なプロセスで選出されたグランプリは断固認めません》
など、不信感を募らせる声が散見された。
京都大学広報課に今回の件を問い合わせたところ、
「“京都大学”や“京大”の名義を使うのであれば、申請や相談が必要になります。規定上は、大学が主催するものや本学の学生が所属を示すために使うこと、本学の公認団体が所属を示すために使う場合は“京都大学”や“京大”の名義を使用することが可能です。
そもそも『京大ミス・ミスター事務所』は公認団体ではないので、その時点で勝手に“京都大学”や“京大”などの名義を使用したイベントは開催できないことになります」
今後の対応について、
「『京大ミス・ミスター事務所』がどういう団体なのか、大学で設定している規定にどの程度違反しているのかなどを確認しています。その後、どう対応するべきかを検討することになると思います」(前出・京都大学広報課)
京大が学園祭でミスコンを正式に開催できる日は来るのだろうか――。