オーディションを行って、新メンバー5人が加入した新生timelesz(タイプロ公式Xより)

 2月15日、timelesz(旧Sexy Zone)の新メンバーオーディション『timelesz project -AUDITION-』(以下、タイプロ)の結果が発表された。

 新メンバーには5人が選ばれ、新生timeleszは8人体制となったが、その中には一般人から一気にデビューグループ加入を勝ち取ったメンバーもいる。一方でその翌日、何年もの活動を経てデビューが有力視されていた複数のジュニアグループが解体され、再編成されることとなり、ファンは大荒れの様相を呈している。

前代未聞のジュニア未経験の一般人も新メンバーに

timelesz(旧SexyZone)菊池風磨

「旧Sexy Zoneは2011年にデビュー後、メンバーの卒業・脱退を経て、2024年4月からtimeleszに改名し、佐藤勝利さん(28)、菊池風磨さん(29)、松島聡さん(27)の3人体制になりました。同時に新メンバーを募集することになりましたが、その際、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所、以下STARTO社)所属のジュニア以外にも、一般から公募されることが発表され物議を醸しました。

 STARTO社は伝統的に、ジュニアで何年か訓練を積んでからグループデビューしてきました。既存のデビューグループに追加メンバーが入ったこともないですし、ましてそれがジュニア未経験の一般人だなんて前代未聞ということです。

 それでもタイプロは審査が進むにつれ、候補生にも、既存メンバーにも新しいファンがつくなどムーブメントを巻き起こしてきたのは間違いありません。ただ、新メンバー発表のタイミングが少し悪かったかもしれません」(アイドル誌ライター)

 2月15日に発表された新メンバー5人中、寺西拓人(30)、原嘉孝(29)の2人はジュニアを経てSTARTO社俳優部で長年活動してきたが、あとの3人は歌やダンス未経験のメンバーも含め、一般参加組から選ばれた。ただ、タイプロは昨年9月からNetflixで長期間配信されており、STARTO社ファンも一般人が加入することへの耐性が出来ていたはずだった。

 しかしtimelesz新メンバー発表の翌日、長年デビューを目指し活動してきた『HiHi Jets』、『美 少年』、『7 MEN 侍』、『少年忍者』ら人気ジュニアグループが解体された。これらグループは2015年~2018年頃に結成されており、timeleszに一般公募から加入したメンバーとの活動歴は雲泥の差だ。

 ジュニアメンバーはシャッフルで再編され、『ACEes』(エイシーズ)、『KEY TO LIT』(キテレツ)、『B&ZAI』(バンザイ)という3つの新グループとなったことが同日、STARTO社のジュニア公式ホームページで発表された。

ジュニアグループのファンから非難

『Aぇ!group』(公式HPより)

 同時期にジュニアとしてデビューを競っていたなにわ男子、Aぇ! groupのデビューを見送り、次こそは自分が推すジュニアグループのデビューだと心待ちにしていたファンからはX上で、

《timeleszで一般人デビューさせた翌日にジュニア解体発表する事務所ぐっっろ》

《同時期にtimeleszとジュニア解体再編の発表を被せてきた事務所本当に人の心がない》

《当たり前に一般人がデビューできてずっと頑張ってきたジュニアがこんなことになるの黙ってられるわけない。本当に気持ち悪い》

 と、デビュー組のtimeleszに一般人が加入した翌日に、ジュニア解体・再編成を発表した事務所への批判で溢れた。

timeleszにSTARTO社以外から一般人か加入することについては散々議論されてきましたが、長くタイプロを見てきたファンはむしろ彼らを熱狂的に応援するようになっていました。

 ただ、デビューを夢見て長年活動を応援してきたジュニアグループのファンは、ジュニアを経ずデビュー組に加入する一般参加者に抵抗があったのは確かです。

 それでも、自分の推しグループがデビュー出来れば問題なかったのでしょうが、デビュー目前でバラバラに解体されたジュニアグループは、もうデビューが叶うことはありません。メンバー自身は新しいジュニアグループでデビューすることは出来るかもしれませんが、解体されたグループを“箱推し”していたファンは悲しみにくれ、その怒りをtimelesz加入一般参加メンバーと事務所にぶつけているようです」(前述のライター)

 解体されたジュニアグループのファンの中には、

《もうジャニーズ終わりだよジジイほんまに早く戻ってきて何してんの》

《ジュリーさん戻ってきてほしい》

 など、旧事務所を創り上げた創業家一族が戻ってくることを願う人々も多く存在する。今後のジュニアからのデビューに向け、より良い形でと練ってのジュニア解体・再編成だったのだろうが、それがtimelesz合格者発表の翌日であったことは、かなりタイミングが悪かったようだ。