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『M-1グランプリ2024』(テレビ朝日系)で準優勝を果たしたバッテリィズのウェブCMが話題を呼んでいる。
宣伝したのはサントリーの緑茶飲料『伊右衛門』の新作であり、撮影は京都で行われた。ボケのエースが近藤勇、ツッコミの寺家は千利休と同地にゆかりのある人物を演じている。CMソングは、バッテリィズが舞台の出囃子で用いているガガガSPの書き下ろし新曲『ケセラセラ』。監督は『リンダリンダリンダ』や元AKB48の前田敦子が主演した『もらとりあむタマ子』などで知られる山下敦弘が務める豪華な布陣だ。
CMはシリーズ展開が予定されている。公開された予告編では、ラジオ番組『オールナイトニッポン』(ニッポン放送系)の収録中に、エースが突如歯磨きをし始めた前代未聞の出来事を彷彿とさせるシーンがあるなど、ファンにはたまらない内容。
《令和ロマンじゃなくて良かったぁ》
ネット上でも絶賛の声が相次いでいる。
《素敵なCM2人に癒されるなぁ》
《エースさんは新選組寺家さんは千利休似合っていて尊過ぎる》
《バッテリィズの伊右衛門のCMサイコーすぎ》
《エースくんホントに愛されおバカキャラで、お茶のCMなのに千利休知らんのめっちゃツボにくる》
《伊右衛門のCMでも決勝と変わらない雰囲気の2人でなんかめっちゃ良い》
こうした声が相次ぐ理由を放送作家が語る。
「エースさんの少しやんちゃだけれども“アツい男”といったイメージは近藤勇にぴったりですし、寺家さんの落ち着いた雰囲気も千利休にハマっています。おそらくCMの出演オファーは昨年末の『M-1』出場後に来たのでしょうが、短い間に、2人の持つ世界観や雰囲気をここまで再現できたのは素晴らしいですね」
このほかネット上では《ファンの皆さんには申し訳ないけど伊右衛門のCMが令和ロマンじゃなくて良かったぁ》といった声も。サントリーは「M-1」のスポンサーの一つであるため、令和ロマンの代わりだったのではといった声も聞かれるが、前出の放送作家は否定的な味方を示す。
「高比良くるまさんが、オンラインカジノ関与疑惑に関する警察の任意聴取を受けたと報じられたのは2月に入ってからです。CM制作はそれより前から進められていたでしょうから、やはりバッテリィズのキャラクターが気に入られたのでは。『M-1』では2008年大会で準優勝を果たしたオードリーのほか、U字工事、ランジャタイなど大会で爪痕を残した決勝進出コンビがブレークしています。バッテリィズもその片鱗を見せており、ダーティーなイメージがないのもCMに持ってこいでしょう」
令和ロマンが実力で大会二連覇を成し遂げたのは間違いない。ただ、結果として優勝コンビの片割れが活動自粛、準優勝コンビがブレーク街道まっしぐらとなってしまった対比はなんとも皮肉ではある。