“公務中の不倫問題”が報じられた福岡県田川市の村上卓哉市長(公式HPより)

《公私混同もはなはだしい。我々の血税を返せ!》
《ビタ一文ともお前に払う税金はない。今すぐ辞任しろ》

女性職員と不倫関係にあったことを認めた市長

 2月16日に『週刊現代』で“公務中の不倫問題”が報じられた福岡県田川市の村上卓哉市長。昨年11月と今年1月、公務で東京に出張中の深夜に同行していた市の女性職員をホテルの自室に招き入れていたという。

 この報道を受け、村上市長は2月18日に会見を実施。報道内容を「おおむね事実」と認め、1年ほど前から複数回にわたり、同女性職員と不倫関係にあったことを明らかにした。

 会見では、《多くの田川市民のみなさまに心よりおわびを申し上げます。誠に申し訳ありませんでした》と謝罪。そのうえで、任期満了となる2027年4月までの約2年間、自身の報酬を3割カットする議案を議会に提出する意向を示した。

 交通費やホテル代など、市民の税金が使用されている公務中の不倫。「出張に税金が使われている認識はあったか」という問いに対して村上市長は、

《日中の公務はしっかりこなした上で、(夜は)公務外の時間という認識があったのも事実》と述べていた。

「早々に会見を開き、謝罪の意と議員報酬のカットを示したことで、本人はけじめをつけたつもりなのでしょう。しかし、田川市民をはじめとした国民からは怒りの声が殺到しています。特に多いのが“議員報酬のカットだけでこのまま市長を続けるつもりなのか?”という意見です」(フリー記者、以下同)

 市によると、報道以降SNSや電話での苦情が多数寄せられ、辞職を求める意見もあったという。ネット上でも

《減俸だけであと2年も市長の職を続けようとする人間性が図々しい。田川市民はこれが市長で本当にいいのか?》
《これだけの不祥事を起こしておいて今後もまともに公務を行うとは思えない。公費の私物化を許すな》

 というコメントが散見された。

市長の給料は主に市民が納めた税金から支払われます。たとえ報酬を30%カットしたとしても、村上氏が任期満了まで市長を続ければ、今後約2年間にわたり彼に税金が支払われ続けることになります。一度“税金を私物化した彼”に対して市民の不信感は頂点に達しており、《責任をもって辞めるべきだ》という声が後を絶ちません。

 ただでさえ物価高や度重なる増税、自民党の裏金問題などにより現役世代の間では“税金の負担ばかり増えるが、正しく使われているのか?”というフラストレーションが募っています。ここで村上氏がこのまま市長継続を許されれば“またか”と政治家に対する国民の不満はさらに高まるでしょう」

 村上市長は果たしてこれらの声をどう受け止めるのだろうか。