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《なんでこんな頬を赤らめた女がクネクネするCM作っちゃうんだ…》
2月6日に公開された、東洋水産が販売する即席うどん『赤いきつね』のウェブCMが物議を醸している。
騒動について販売元に問い合わせるも回答なし
「CMは“ひとりのよる”をコンセプトにしていて、若い女性が夜にひとりで『赤いきつね』を食べるというもの。テレビドラマを見ながら感動で涙を流した女性が頬を赤らめながら、うどんを啜るという内容になっています。
この時の女性の表情や、吐息が多く含まれた声、画面のアングルがフェティッシュで、性的に感じられると指摘されているのです」(広告代理店関係者、以下同)
このCMにSNS上では賛否が分かれていて、
《気持ち悪すぎる》
《これ見て「赤いきつね買いに行こう」って思う女性、ほぼいないと思う》
《食べ物のCMに性的描写は求めてない》
《普通においしいと思ってたけど、もう買わない》
《赤いきつねはおとなしく武田鉄矢出しとけ》
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という声もある一方、
《普通においしそう》
《これ見て赤いきつね食べたくなったからいいんじゃない?》
《どこも性的な表現に見えない》
との声も上がった。また、このウェブCMは対になる『緑のたぬき』バージョンも配信されている。
「こちらは、残業中と思われる男性が職場で緑のたぬきを啜る内容です。赤いきつねバージョンは女性がアップで映される画が多く、表情や声がかなり繊細に表現されていました。一方、緑のたぬきバージョンは男性がアップで映される画は少なく、より商品にスポットが当たるような演出だったように思います」
対であるはずのこの2つのウェブCMの差に、ネット上では、
《女性バージョンだけ頬を紅潮させるのは気持ち悪い》
《緑のたぬきは商品をうまく主役にしているのに対し、赤いきつねはスポットライトが女性に当たっていて、商品が引き立て役になっている》
《男性バージョンもあるって知って見てみたけど、差がすごいな》
といった声が上がった。視聴者による賛否両論の声はアニメを制作したクリエイターにも寄せられ、中には心無いコメントも見受けられた。
思わぬ事態に発展している今回の件をどう受け止めているか、販売元の東洋水産株式会社に問い合わせたが、期日までに回答はなかった。
一方、このアニメを製作元である株式会社チョコレイトは、SNS上でコメントを発表し、
《クリエイターに対する個人攻撃や、不当な評価を拡散する行為は、当該クリエイターの名誉を著しく既存するものであり、到底感化できるものではありません》
と、制作者への誹謗中傷に警鐘を鳴らした。事態の収束が見えない今もこのウェブCMは放送され続けている。東洋水産の毅然としたとも言えるこの態度は、一部の層からの反感を招いていて、
《もう今後は赤いきつねじゃなく、どん兵衛を買う》
《もう東洋水産の製品は買わない》
《わざわざ不買運動はしないまでも、わざわざ赤いきつねを買う気にもならない》
と、一部で不買運動も起こっている。見る人によって受け取り方は様々だが、食品のCMに性的ともとられかねない描写は避けるのが吉では――。