
4月13日から開催される大阪・関西万博に出展し、本物の鳥取砂丘の砂を使った体験型の展示を行う鳥取県。2月26日、万博会場である大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)に向けて砂の発送を開始した。
「運び込む砂はなんと10トンにも及びます。関西広域連合が設ける関西パビリオンの一角(約130平方メートル)に『鳥取無限砂丘』という名前のメイン展示で、会場に砂を敷き詰めて鳥取砂丘を再現するとのことです」(全国紙社会部記者)
「ショボすぎ」懸念の声
しかし、万博といえば最先端技術をアピールすることが多いだけに、砂の展示についてSNSでは疑問の声が噴出。
《ほぅ砂丘の砂とな。で、万博となんの関係があるんだ?》
《幼稚園の砂場でも10トン位あるぞ。ショボすぎ》
《うーん 砂丘になっているからすごいのであって 敷き詰めたらそれはただの砂なんじゃなかろうか……》
《鳥取砂丘に行って体感することが旅行の良さなのに、砂だけ持ってきて…何をアピールするの?誰が考えた?》
《砂でいくら掛かるんだろうね》
万博でもトラブルの可能性
展示の砂を持ち帰る人も出てくるかもしれない。しかし、鳥取砂丘の砂を持ち帰ることは自然公園法の禁止事項に抵触する。そのためか、鳥取砂丘の砂が入ったキーホルダーやボールペンといった公認グッズのお土産が大人気だ。
そんな砂丘の砂をめぐり、過去には大物タレントがトラブルになったことも。
「2000年4月、北海道テレビの『水曜どうでしょう』という番組内で問題は起きました。鳥取砂丘の砂を20kg詰めた袋を大泉洋さんらがミニバイクに積んで持ち帰ったんです。7年後に再放送され、視聴者から『法律違反ではないか』との問い合わせが鳥取市役所に相次ぎました」(前出・社会部記者、以下同)

北海道テレビは指摘を受け、「番組ディレクターには法に抵触する認識がなかった」とし、「たいへんご迷惑をおかけしました。謹んでお詫び申し上げます」と謝罪することになった。
「『水曜どうでしょう』のディレクターのように、鳥取砂丘の砂を持ち帰ることが法律違反になるということを知らない人も多いはず。来場者が知らずに持ち帰ってトラブルになる可能性も十分考えられます」
「鳥取無法地帯」展示にならないといいが……。