
自身が招いた女性トラブルの責任をとってか、1月23日に芸能界を引退した元SMAP・中居正広(52)。そんな芸能界を代表する司会者、MCの“後枠”にすっぽり収まったタレントがいた。
3月5日、セ・パ開幕に向けて各地でオープン戦が行われる中で、2025年の初陣に臨んだ野球日本代表『侍ジャパン』。初選出された選手も多かったチームながらも、オランダとの強化試合を5−0で勝利する上々のスタートを切った。
そんな侍ジャパンの試合に欠かせなかったのが、2013年の『WBC』以降、公認サポーターとして“グラウンドレベル”でベンチリポートを続けた中居。2023年大会のアメリカとの決勝戦でも、最終回に登板した大谷翔平投手(30)を「泥だらけのストッパー」と称するなど、さすがのワードセンスを披露したこともある。
しかし今は引退した身、定位置だった侍ジャパンのベンチ横“ポジション”に姿はなく、代わりにマイクを握ったのは元プロ野球選手の「リポーター」杉谷拳士(34)だった。
2010年から2022年まで北海道日本ハムファイターズでプレーし、内外野を守れるユーティリティプレーヤーとして重宝された杉谷。何よりも天性の“いじられキャラ”、ムードメーカーとして先輩後輩からかわいがられ、ファンからも愛された人物だ。
本来ならば“トークのプロ”である中居には、遠く及ばないはずの元プロ野球選手だが、
《杉谷リポーター、中居より100万倍いいでしょ》
《グラウンドレベル杉谷さん、元プロ選手だしハキハキ喋ってくれるし良いと思う》
《芸能界引退した中居には申し訳ないんだけど杉谷の現場リポート良いな。アナウンサーが喋っているみたいに良い》
SNS上では視聴者からの称賛の声が続々。特に“本業”の野球知識はもとより、落ち着いたトーンと聞き取りやすい声色がお茶の間に届いたようだ。
キャラを封印してリポートした杉谷

かつて“グラウンドレベル”からの中居リポートだが、「独特なしゃがれ声と、うるさい割り込みリポートが一部で不評ともされました」と苦笑いするのは、スポーツ紙・野球担当記者。
「バラエティー番組では“うるさ杉谷”の賑やかしキャラがウケている杉谷さん。でも、2024年に解説者デビューした際に良かれとキャラのまま臨んでしまい、“うるさすぎや”と試合進行を妨げるような解説に批判も受けてしまった。
その反省もあって、試合ではキャラを封印して視聴者が聞き取りやすい、わかりやすいリポート解説を心がけ、話し方に関してもアナウンス練習を重ねて努力しているみたいですよ」
やたらと自分の知識を披露したがった中居と、視聴者に寄り添うリポートを心がけるようになった杉谷。野球ファンに後者が支持されるのは当然か。