
勤務先の病院レントゲン室で20代女性患者を盗撮したとして、埼玉県警越谷署が県迷惑行為防止条例違反(卑わいな行為の禁止)の疑いで『越谷市立病院』の診療放射線技師・日高真道容疑者(30)を逮捕したのは、3月1日のこと。
好きなタイプだったので記録したい
県警によると、2月27日午前9時15分ころから同18分ころまでの間の犯行だった。
「検査中の犯行でした。日高容疑者は胸ポケットに入れたスマートフォンを女性のほうに向け、動画モードで撮影したとみられています。不審に思った女性が“盗撮されたかもしれない”などと病院側に相談して犯行が発覚しました。
日高容疑者は警察の取り調べに対して“好きなタイプの女性だったので記録に残したいと思った”と容疑を認めており、県警はスマホを押収して余罪の有無などを調べています」(全国紙社会部記者)
同病院は県東部の中核病院。病床数は481床あり、入院や手術が必要な重症患者に対応する「二次救急医療機関」にあたる。

勤務上、トラブルなどはなかったか。
「上司の話では、業務に関しては滞りなく行なっており、勤務態度に問題はなかったということです。無断欠勤などはなく、遅刻・早退も目立っていません。職場でも周囲に打ち解け、孤立するようなことはありませんでした」(同病院)
逮捕を受け、同病院はホームページで
《誠に遺憾であり、大変重く受け留めており、患者の皆様はじめ、市民及び関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。当該職員の処分については、事実関係を確認した上で、厳正に対処してまいります》
などとする院長のコメントを即日発表した。
日高容疑者は、なかなかのイケメンだ。関東の医療系大学を卒業し、診療放射線技師の国家資格を取得。診療放射線技師らの活躍を描いた2019年のフジテレビ系ドラマ『ラジエーションハウス』で仕事ぶりが注目されるようになる前から、この道を志してきた。
逮捕は“間違い”であってくれ
「非常に人当たりがよく、礼儀正しい学生でした。夏休みなどに帰省すると“帰ってきたんで”と、お土産を持って来て、みやげ話を聞かせてくれました。勉強熱心で後輩の面倒見もよかったのを覚えています。
逮捕は信じられません。間違いであってくれと思いました。容疑が事実ならば、責められるのは致し方ありませんが、学生時代はいい子でした」(大学時代の指導教員)
自宅は市内の賃貸マンションで、病院から徒歩10分弱。男性住人はこう話す。
「住人同士の交流がないので、どんな人かわかりません。顔にも見覚えがないです。このマンションはファミリー向けの間取りが多いんです。そういう容疑で逮捕された人とすれ違っていたかもしれないと思うと、あまりいい気持ちはしませんね」

容疑者は大学時代、バスケットボールのサークルに所属。4年間、一度も大会に出場できなかったというが、それでも楽しかったとSNSで学生生活を振り返っている。
卒業にあたっては、
《これからはみんな別々の道だけど大学生活の思い出を糧に頑張っていこう!そしてまたみんなで集まって楽しいことをしよう!》
とSNSに投稿していたが、糧にするどころか、犯行は裏切りといえるだろう。
患者は、医師や放射線技師らをプロとして信頼しているからこそ、指示に従って無防備な姿になる。その姿を自らの欲望のため「記録に残したい」とはどういう了見か。信用失墜の責任は重い。