大谷翔平

 “世界のOHTANI”が日本にやって来る。ロサンゼルス・ドジャースが3月18日・19日に日本で開幕シリーズを戦う。昨季、史上初の50―50などの偉業を達成した大谷翔平(30)ももちろん来日し、出場予定だ。

『ワコール』が起用

「大谷選手は3月1日のオープン戦が'25年シーズン初めての実戦となりましたが、登板した菊池雄星投手から先頭打者ホームラン。幸先の良い滑り出しとなっています」(スポーツ紙記者)

 “前人未到”を自身で塗り替えるような活躍を続ける大谷。今年はどれほどの活躍を見せてくれるかは良い意味で未知数。予想を超えてくる活躍にファンだけでなく、企業も魅了され、彼をスポンサードする企業は20社を超える。

 '25年に入っても新たな企業が続々と手を挙げ、そのうちの1社が下着を中心とした衣料品メーカー『ワコール』。同社は2月に大谷とグローバル広告契約を締結し、彼を起用した広告コミュニケーションを順次展開していくと発表した。   

 ワコールといえば“女性(用)”というイメージが世間一般には強いだろう。そんななか“男性アスリート”である大谷を起用。その理由とは?

24時間たたずに100万再生

「大谷選手を起用することで、ワコールのお客様のさらなるファン化と今までワコールを知らなかったお客様にも興味を持っていただくきっかけになることを期待しています」

 そう話すのはワコール広報担当。同社は、'24年にスタートした中長期経営戦略フレーム『VISION2030』に基づき「女性美のワコール」から「自分らしさをエンパワーメントするワコール」へ向けて、提供価値の転換を目指している。

「キャンペーンスローガンとして“Empowering WACOAL”を掲げました。そこで、世代や国を超えて絶大な支持と信頼を持ち、そして何よりも“自分らしさをエンパワーメントする”象徴として、大谷選手が最もふさわしいと考え起用に至りました」(ワコール広報担当、以下同)

普段見ることの少ない大谷の“素の笑顔”が見られるワコールの新キャンペーン(公式サイトより)

 “エンパワーメント”とは、「力をつける」「自信を与える」という意味。大谷はこの度、ワコールの独自の“テーピング”原理を応用するコンディショニングウェアブランド『CW-X』のブランドアンバサダーに就任。大谷は以前より同ブランドの商品、コンプレッションショーツ『ボディバランスアップモデル』と『5 本指ソックス』を 4 年近く愛用していたという。

 大谷を起用した広告展開の“効果”は……。

インスタグラムでは、動画の再生数が24時間たたずに100万再生されました。通常は1万回程度が多いです。Xでは、《まだまだ女性モノのイメージが強かったが、今回本格的にイメージ一新された》《インタビュー動画を見たが、好青年という感じで好感が持てる》といった声をいただきました。大谷選手とグローバル広告契約の締結をきっかけに、ワコールが『CW―X』を展開していることを知っていただくいい機会になりました」

 大谷は自身が愛用する商品について次のように話している。

「コンプレッションショーツは自分を内側から大きく支えてくれるモノの一つだと思っています。みなさんにも、コンプレッションショーツが自分の一部になったような感覚で着用していただきたいと思っています」

 そして日本で18日夜に行われる開幕戦については。

「日本でプレーできることを本当に楽しみにしていますし、レギュラーシーズンの一戦目を日本で行えるということは自分にとって凄く大きいことなので一生懸命頑張りたいと思っています」

 広告としてさっそく“力”を発揮した大谷。日本での開幕戦、そして今シーズンはどれほどの力を見せてくれるか。