関西万博の公式キャラクター・ミャクミャクと大阪府の吉村洋文知事

 4月13日から始まる大阪・関西万博。当初から大幅な工期遅れや予算をオーバーした会場建設費、曖昧な経済効果など何かと問題が多く、批判の声が多数寄せられていた。

 そんな関西万博に、新たな火種が生まれている。それが“高額グルメ問題”だ。

 1杯2000円のラーメン、1皿1000円以上のサンドイッチ、1杯3850円の「究極のえきそば」など、万博で提供が予定されているグルメが総じて“高すぎる”との指摘が上がっているという。

「万博に限らず、昨今の物価高で外食業界や食料品は全体的に値段が上がっています。それに加えて万博ということで“イベント価格”や“インバウンド価格”もあるのでしょうが、気軽に《食べてみよう》《行ってみよう》と思う値段ではないのは事実です。チケットの売れ行きがあまりよくないという噂もある中で、行きたいと思う魅力がなければ、更なる客離れが懸念されます」(フリーライター、以下同)

 SNSやネット上の声を見てみると、

《日本人はほとんど行かないだろうし外国人相手なら問題ないんじゃない?円安だし》
《来客数少なそうだしそうでもしないと採算取れないんでしょう》
《どうせ行かないからなんでもいいや》

 やはり万博への興味は薄い様子。

《お得意の中抜きかしら?》

 この件について、日本維新の会代表を務める大阪府の吉村洋文知事が弁明。3月8日に日本テレビ系『ウェークアップ』(土曜午前8時)に生出演し、“高額グルメ問題”について以下のように語った。

「万博会場の中では、普段、食べれないようなものをどんどん準備しています。未来の食であったり、動物性のものを使わないカレーであったり……。世界のパビリオンでも、世界のここでしか食べれないグルメや料理を用意している」

「値段が高くなることもあるんですけど、ここでしか食べれないものを体験してもらえたらなと思います」

 同番組でキャスターを務める中谷しのぶアナウンサーに、値下げの可能性について問われると、

「値段が下がればいいなと僕も思います。でも、ここでしか体験できないフードも、みなさんに楽しんでもらえたらなと思います」

 と、必死にアピールをした。また、

「会場には弁当などの持ち込みが可能ですので。弁当とかを持ち込んでいただいて、ご家族で芝生に座って食べてもらうこともできる。いろんな楽しみ方をしてもらえたらと思います」

 と、万博ではさまざまな楽しみ方ができることも訴えた。しかし、

《ぼったくり過ぎだと思うけど本当にここでしか食べられないんですかね?》
《お得意の中抜きかしら?》

 といった冷ややかな意見が多いようだ。さらに、

《万博で高いグルメ食べて2億円トイレに駆け込めということね》

 と、2億円もの費用を計上して物議を醸した通称“2億円トイレ”を揶揄する声も。

 度々批判が噴出している関西万博も開催まであと約1か月。果たして無事に成功を収めることができるのか―。

“2億円トイレ”のイメージ図(EXPO2025プレスリリースより)