CLASSY.ONLINEのHPより

 発売中の女性ファッション誌「CLASSY.(クラッシィ)」(光文社)の人気企画「着回しDiary」が、大きな反感を集めて炎上してしまっている。

炎上した“不倫企画”

 毎回奇抜な設定を編み出し、読者のみならずSNSユーザーの間でも大バズリしている同企画だが、最新号の“泥沼不倫中のオペ看護師”に関しては「医療従事者をバカにしている」など、特に医療従事者から辛辣な批判が相次ぐ事態となっている。

 最近ではメディアで特集が組まれるほど、他に類を見ない奇抜なストーリー仕立ての企画を打ち出してきた「着回しDiary」。

 過去には「大量発生したゾンビから逃げ惑うブラック企業OL」「日本沈没の危機を知り奮闘する内閣府の特任防災アドバイザー」「地面師詐欺と戦うディベロッパー女子」など、SNSユーザーのハートを掴むユニークかつ“斜め上”の企画を次々と打ち出していた。

「ところが最新の4月号の『ドロドロ病院内不倫を卒業して、新たな恋に踏み出さなきゃ!?』という銘打った企画には、即座にネガティブな反応が続出。トラウデン直美さんが扮するオペ看護師が、暴露系ユーチューバーに突撃されて不倫がバレて、損害と慰謝料で合計200万円を請求されて結局仕事を辞めるという、昨今のネット炎上にならったかのような内容ですが、SNS上では批判や苦情が続出。CLASSY.のオフィシャルサイトから該当ページが削除されてしまいました」(雑誌編集者)

「医療従事者」と「不倫」を結びつけた?

 書き込みの中には企画として純粋に楽しんでいるという声もあるが、

「職業に対する偏見が行き過ぎでは?」
「炎上マーケティングを狙ったんだろうけど明らかにひどい」
「これはさすがにマズイのでは。誰も止める人はいなかったのか……」
「みんな一緒懸命に働いているのに、オペ看が不倫してるイメージを植え付けられるのが最悪」
「職場不倫を堂々と描くのも問題だし、医者と看護師にリスペクトがなさすぎ」


 など、特に「医療従事者と不倫」を結びつけたことに対する批判が殺到している。

「『CLASSY.』はSNS全盛期の中では数少ない“バズる女性ファッション誌”として知られてきたものの、さすがに今回は悪ノリが過ぎたようです。編集部の倫理観を問う意見も多く、SNSやサイト上からの削除だけでなく、経緯説明や謝罪を求める声も上がっていました」(同)

CLASSY.ONLINEのHPより

 11日、同誌は公式サイトなどに「お詫び文」を公表した。

《平素はご愛読いただき、ありがとうございます。『CLASSY.』2025年4月号に掲載した「オペ看護師が主人公! スカートしばりの着回しDIARY」と題した企画内における、看護師、医師に関する表現は誠に不適切で配慮に欠けるものでした。医療に従事する関係者の皆様、読者の皆様に謹んでお詫び申し上げます》

 CLASSY.の着回し企画は人気だっただけに、今回の騒動は残念に思う人も多いだろう。これらを乗り越え、今後は誰も傷つけずに読者を楽しませる企画作りを続けてほしい。