
「今の体制では参院選を戦えない。党総裁選を実施し、新たなリーダーを選び直さないといけない」
共同通信の報道によると自民党の西田昌司参議院議員が、12日に開催された参議院議員総会において、石破茂首相の交代を求める発言をした。この総会は記者団に非公開で実施され、出席者が明らかにしたという。
自身のYouTubeチャンネルでも“石破批判”

3月10日、西田氏は自身のYouTubeチャンネルでも「民党大会での石破総裁の演説『心に響かぬ』」という動画をアップしており、石破首相に対する不満を打ち明けていたが、この“石破おろし”の発言に、SNS上での反応は冷ややかだ。
《単なる首相交代では何も変わらない。西田氏もただのパフォーマンス》
《言うだけの保身議員》
《何を発信してもガス抜きに見える…》
特に「政治とカネ」の問題については、単なる首相交代では解決しないという声が多い。
《石破首相が変わって今の自民党や財務省が変わるのだろうか》
《次の選挙での自身の当落の方が優先度が高いのは明らか》
《変わったとしても、ガソリン税は撤廃しないし、年収控除の壁は上げないし、物価を下げるための具体的な策は打ち出さない気がする》
「西田氏の発言は、党内からの批判として注目されているが、実際には自民党内の権力闘争の表れに過ぎません。現在の政治不信は、単に首相を交代させるだけでは解消されないほど深刻です。政治資金問題は自民党全体の構造的問題であり、党自体の体質改革なしには解決しません。むしろ、次の選挙を見据えた党内の駆け引きととらえるべきでしょう。
国民は単なる『政権交代』ではなく、政治システム全体の改革を求めています。このような内部対立は、自民党の危機感のなさを露呈させているとも言えるでしょう」(全国紙政治部記者、以下同)
石破内閣の支持率

NHKの世論調査(3月10日時点)によると石破内閣の3月の支持率は2月の調査より8ポイント下がって36%という結果に。一方で、石破内閣を支持をするという理由で《他の内閣より良さそうだから》《人柄が信頼できるから》などがあがっており自民党への不満が高まっている一方で、野党への期待も限定的だという声も多く、
《自民党はダメだけど、野党も魅力がない》
《どこに投票しても同じという諦めが広がっている》
《本当の意味での政治改革を実現できる政党が見当たらない》
と野党も議席こそ増やしつつあるものの、期待できない声であふれている。
「西田氏の首相交代要求は、国民の政治不信をさらに深める結果となっていますが、自民党が真に国民の信頼を取り戻すためには、首相個人の交代だけでなく党全体の抜本的な改革が必要とされるでしょう」
次の選挙が日本の政治の転換点となるかどうか、国民の選択が注目される──。