
3月31日から放送が始まるNHK連続テレビ小説『あんぱん』の新キャストとして、妻夫木聡の“朝ドラ初参戦”が発表された。ファンから喜びの声が上がる一方、同情の声を寄せられたのが現在放送中の『おむすび』でヒロインを務める橋本環奈だ。
「かませ感出てきた」
3月10日に開催された「連続テレビ小説『あんぱん』プレトークショー」のステージには、今田美桜や北村匠海らキャストが登壇。さらに、妻夫木の出演発表後に本人がサプライズ登場するという演出もあり、いかにNHKが『あんぱん』に力を入れているかが伝わってくる。ネット上でも、
《キャストが豪華だしサプライズとかも気合い入ってるし、視聴率とる気満々だね》
《いよいよ『おむすび』がかませ感出てきた》
《『おむすび』との力の入れ具合の差に笑えてくる》
といった反響が寄せられている。
「残念ながら『おむすび』はとにかく評判が悪く、“ストーリーがごちゃごちゃしてる”といった批判が相次いでいます。視聴率も苦戦を強いられ、2009年度後期の『ウェルかめ』が記録した全話平均視聴率歴代ワーストの13.5%を大きく下回るのではないかと言われているほど。ラストスパートに入っても評価が覆る気配はなく、橋本さんにとってほろ苦い朝ドラ経験になってしまいそうです」(テレビ誌ライター)
主演クラスがずらり
『おむすび』の志が決して低いわけではなく、作品にはしっかり思いが込められている。
“食とギャル”という少しとっつきにくいテーマだが、タイトルの『おむすび』も、阪神・淡路大震災時に神戸市から依頼を受け、JAの職員・組合員らがおむすびをつくって配ったことがもとになっている。
とはいえ『おむすび』は特定のモデルがおらず、『アンパンマン』の作者・やなせたかし氏と妻の小松暢さんをモデルにした『あんぱん』と比べると、キャッチーさに欠けると指摘が集まっている。
また、『あんぱん』はキャストがやたらと豪華で、若手俳優では今田・北村に加えて2024年にブレイクした河合優実を起用。さらに二宮和也、加瀬亮、吉田鋼太郎、松嶋菜々子、竹野内豊、阿部サダヲら実力派俳優も名を連ねている。

「3月10日に開かれた会見では、制作統括を務める倉崎憲氏が“この数十年の朝ドラの歴史の中で、一番豪華な皆さんに集まっていただいているという自負があります”とコメントしています。
確かに、メインキャストの名前を見ると主演クラスの俳優ばかり。NHKにとって放送開始100周年の節目ということもあり、これほど豪華キャストが集まる作品はそうそうお目にかかれないでしょう。しかも、未発表キャストがまだいるというのだから驚きです」(芸能ライター)
放送100周年に相応しい豪華キャストの作品が控え、割を食ってしまった『おむすび』のヒロイン・橋本。“かませ”と言われても、こればかりは仕方ないかもしれない……。