最上あいの名義で動画配信者として活動していた佐藤愛里さん(ふわっち公式より)

 3月11日、最上あいの名義で動画配信者として活動していた佐藤愛里さんが刺殺された。佐藤さんはライブ配信アプリ『ふわっち』で2600人以上のフォロワーをもつ人気ライバーだった。

「事件は佐藤さんが『山手線1周ライブ配信』と銘打ち、配信を行っていた真っ最中に起こりました。高野健一容疑者がサバイバルナイフのような凶器で、佐藤さんの首や頭部などを刺す凶行に及んだんです」(全国紙社会部記者、以下同)

多くの献花を踏みつけ

 高野容疑者はその場で現行犯逮捕された。高野容疑者はおよそ250万円借金し佐藤さんに貢いでおり、訴訟を起こしたものの返金されなかったことが犯行の動機だと話しているという。

「事件後は佐藤さんを偲び、事件現場である高田馬場駅近くの路上には多くの献花が供えられています。しかし、その献花を男性がジャンプして踏みつける動画が拡散され、炎上しているんです。さらに、この踏みつけた個人を特定するような動きにまで発展しています」(同前)

拡散されている献花を踏みつける様子(Xより)

 献花を踏みつけるという、目を疑う行為にネット上では、

《そんなに恨みを買ってたのか、もしくは面白半分?》

《なんてことするんだよ。その中には自分が置いた花もあるのに。本当に気持ちを踏みにじる行為はやめていただきたい》

《花置いた人達を軽視してる。ていうか花束踏むのに躊躇ないのえぐい》

 と、批判の声が散見された。

 しかし、問題はそれだけではない。献花の中には皿洗いに使うスポンジなど相応しくないものが置かれており、憶測を呼んでいる……。

「佐藤さんが高野容疑者に250万円を返金しなかったことに関して、一部の人が“佐藤さんを軽蔑する意味でスポンジを置いているのでは”と言われています。しかし、金銭トラブルが殺人を正当化することには決してなりません。

 今回はライブ配信を告知しており、配信場所が屋外かつ、ひとりで行ったことが大きな要因と言えるでしょう。今後は動画配信者は自分の身を守るために、配信方法を考えないと再び悲劇が起こってしまいかねません」

 1分以上にわたり執拗に刃を振りかざされたという佐藤さん。22歳という若さで亡くなった彼女の冥福を祈りたい。