
3月5日に公開された米津玄師の楽曲『BOW AND ARROW』のミュージックビデオが、YouTubeで1000万回以上再生され、大きな話題となっている。
「この曲は、1人の少女がフィギュアスケートの五輪メダリストを目指すアニメ『メダリスト』のオープニング主題歌です。フィギュアスケートを題材とした作品の主題歌ということもあって、MVにはプロフィギュアスケーターの羽生結弦さんが出演しています。音楽界とスケート界の第一線を走る2人の共演に、驚きと感動の声があがっています」(スポーツ紙記者、以下同)
羽生は、米津の曲に合わせて、自身で振り付けをしたスケートを披露しており、
「アニメのオープニング映像をオマージュしつつ“羽生結弦がやるなら原作を超えなければ”と、より難易度の高い技を組み込んだ内容にしたそうです」
3月13日には、羽生と米津の対談動画も公開され、
「およそ1時間にわたって、お互いの印象や考え方などを語り合っていました」
人よりも見えている理想が高い
対談では、MVにかける思いについても、熱く語った羽生。その中で、自身について、
「人よりも見えている理想が高い」
と、口にしていた。
「羽生さんの理想が高く、自他共に認める“完璧主義”なのは、よく知られた話。3月7日から9日に行ったアイスショー『notte stellata(ノッテステラータ)』の際にも、それを遺憾なく発揮していたそうです」(アイスショー関係者、以下同)

ノッテステラータは、2011年の東日本大震災で被災した羽生が、被災地である地元・仙台から希望を発信するというショーだ。2023年に初めて開催され、例年、東日本大震災が発生した3月11日の付近に行われている。
「3度目となった今回は、野村萬斎さんら豪華なゲストを迎えて、無事3日間のショーを完遂しました。しかし、ちょっとした“異変”もあったといいます」
何があったのか。
機嫌を損ねる場面が多かった
「羽生さんの機嫌がよくない場面が多かったそうです。そのため、現場は少しピリピリした雰囲気になり、共演者たちも肝を冷やしていたとか」
ただ、それも羽生の理想の高さゆえだったという。
「普段のアイスショーは、運営や進行に慣れているスタッフが多いのですが、今回はどうやら違ったみたいで……」
慣れないスタッフと息を合わせることに苦労して、
「演技のタイミングに並行させる音や光の演出が、羽生さんが求めるレベルになかなか達しなかったそうです。“羽生結弦のショーとして最高のものを見せたい”という思いの強さから、機嫌を保てなくなってしまったのでしょう。ただ、素人目にはほとんどわからないくらいのことだったようですが(笑)」
寸分の狂いも許さないからこそ、観客を感動させられるのだろう。