
3月19日に東京ドームでおこなわれたシカゴ・カブス戦で今季第1号のホームランを放ち、昨シーズンに続く「打者」としての活躍に期待が高まっている大谷翔平。
そんな中、ドジャースのロバーツ監督は、3月30日から大谷がブルペンでの投球練習を再開すると発表した。24日のエンゼルス戦では1番・指名打者でスタメン出場した大谷。二刀流復活に期待がかかる中、ファンからは意外な声も聞こえてくる――。
練習再開の発表意図
2024年シーズンの大谷は、MLBの歴史上初となるホームラン50本、50盗塁の「50-50」を達成。さらにMLB史上4人目となるナ・リーグとア・リーグ両リーグでのホームラン王獲得など、記録づくめのシーズンを過ごした。
一方で「投手」としての大谷は、怪我の影響でしばらく登板が叶わない状況だ。
最後にマウンドに立ったのは、エンゼルス時代の2023年8月。2回途中に右肘の違和感を訴えて緊急降板すると、「肘関節尺側側副靱帯」の損傷が判明。同年のシーズンは投手として出場しないことが発表された。
「大谷選手といえば、打者・投手として活躍してきた“二刀流”が代名詞。ドジャース移籍以降は一度もマウンドに上がっていませんが、投手復帰を目指して調整を続けています。
2月に米アリゾナ州グレンデールでおこなわれたキャンプでは、4度ブルペン入り。しかし、2月25日以降は調整スピードを落としていたようです。今回の発表は投手復帰に向けて、満を持してリスタートを切ったということでしょう」(スポーツ紙記者)
「打者だけでいいよ」「投手に専念」論争
投球練習再開の発表に《早く投手の大谷さんを見たい!》《二刀流での活躍が待ち遠しい》と、当然のように期待の声が高まる一方、
《打者に専念した方がいいのでは?》
《また故障するのが怖いから、打者だけでいいよ》
《楽しみだけど、怪我にだけは気をつけてほしい……》
と、心配の声も多く上がっている。

「大谷選手は2023年9月、数々のトップアスリートを手術してきた名医のもとで手術を受けました。2018年にも右肘靭帯を負傷しているため、2度目の右肘手術です。どちらも無事に成功したものの、ドジャース移籍後の2024年11月には、ワールドシリーズで左肩を負傷。こちらも手術は無事に成功していますが、度重なる負傷を経験しているだけに、ファンが心配するのも無理はありません」(スポーツライター)
投手としても、エンゼルス時代の2022年にはサイ・ヤング賞の投票で4位に入るなど、万全の状態で挑めばメジャートップクラスの実力がある大谷。これまでにも、投手として活躍したときには《二刀流はやめて投手に専念すべき》《投手に専念すればサイヤングが取れる》という声が上がったこともある。
昨シーズンの歴史的な活躍を見て、いまは打者専念を希望する声が強いようだ。もちろん、二刀流で活躍してくれることが皆の理想だが、ファンにとっては“少しでも長く活躍し続けてほしい”という複雑な葛藤も。
今シーズンが終了したとき、二刀流論争にまた変化は起きるのか――。