村上信五、マツコ・デラックス

 マツコ・デラックスと村上信五がMCを務めるバラエティー番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)が3月27日までに公式サイトを更新。24日の放送内容について謝罪した。

「国際問題に発展してもおかしくない」

 24日に放送された番組のテーマは「この春上京する人へのアドバイスを聞いてみた件」。問題はコーナーの中で放送された街頭インタビューで起きた。なんと、インタビューを受けた中国出身の女性の発言をまったく違う内容に変えたという。

 以下が番組公式サイトに掲載された説明。

「放送では『あんまり中国にカラス飛んでるのがいないですね』という話の後、『みんな食べてるから少ないです』『とにかく煮込んで食べて終わり』といった女性の発言がありましたが、実際には女性が『中国ではカラスを食べる』という趣旨の発言をした事実は一切なく、別の話題について話した内容を制作スタッフが意図的に編集し、女性の発言の趣旨とは全く異なる内容になっていました」

 実際はそんなことを言っていないにもかかわらず、町からカラスが少なくなるほど中国人はカラスを食べているように編集をしたというのだ。

「悪意しか感じられない、ありえない歪曲です。事実と違うのはもちろん問題ですが、その内容がきわめて悪質。人種差別を助長しかねません。公式サイトは日本語での謝罪文の下に中国語での謝罪も載せていますが、多くの中国人が嫌悪を抱いたことでしょう」(テレビ局関係者、以下同)

『月曜から夜ふかし』が捏造した「中国人はカラスを食べる」騒動

 日テレも事の重大さを認識していて、「今回の件は、テレビメディアとして決してあってはならない行為であり、取材に協力いただいた女性ご本人並びに視聴者の皆様に心からお詫び申し上げます」と謝罪し、該当放送回をTVerなどの見逃し配信から削除しているが、事はこれだけでおさまりそうもない。

 というのも、SNS上では別の問題点も指摘されているのだ。

問題のカラスの回の前週に放送された予告編で、地方から東京に出てきた女性のエピソードが紹介されたのですが、そのなかで、上京したら彼氏ができると思ったらできないし、電車には痴漢が多いっていうから痴漢に遭うと思ったら痴漢もされない、という趣旨の発言があったのです。

 この女性としては自分がモテないことの自虐表現だったのだと思いますが、女性は痴漢されたがっていると曲解する男性がいないとも限りません。発言をそのまま放送したのは問題だと思います」

 SNSでは以下のようなコメントが。

《ブスだから痴漢されなくて残念っていう話 鳥肌たった》
《コレのせいで「痴漢されないのは魅力がないから」といった歪んだ意見が広まり 女が叩かれる材料にされる》
《カラスの悪意的な編集だけでなく、痴漢されない云々のエピソードも性的暴行を招く編集としか思わんけど》

 そのまま放送すればいい発言を“問題になる内容”に変え、問題になる発言をそのまま放送した『月曜から夜ふかし』。番組存亡の危機とならなければいいが、果たして――。