
中居正広の女性トラブルにフジテレビ社員の関与が報じられた騒動について、調査を行った第三者委員会が会見をすると同時に、フジテレビは『報告書』を明らかにした。
芸能界引退にまで発展した、中居とフジの一大スキャンダル。被害女性であるAさんも中居も、“当時の出来事”の詳細を語らぬままであるため、その報告書は大いに注目を集めている。
394ページに及ぶ報告書の中から、中居ファンをはじめ多くの国民が注目する箇所を抜粋してお届けする。
被害女性Aさんへの性暴力トラブルを起こした中居は、“2人の間を取り持った”とされるB氏に「相談」を持ちかけていたーー。
※女性A=
元CXのアナウンサーであり、CXに入社して数年後に退職している。
※B氏=
1996年4月にCXに入社し、2021年3月から編成制作局制作センター第二制作部部長職企画担当、2022年6月から編成制作局バラエティ制作センター部長職兼部長、2023年6月から編成制作局編成戦略センター編成部長、2024年7月から編成総局編成局編成戦略センター室長兼編成部長を務めており、2025年1月30日以降人事局付となっている。
※J氏(CX編成総局編成局編成戦略センター編成部企画戦略統括担当部長
3 中居氏からB氏らへの相談
(1) 中居氏からの相談
ア 電話での相談
2023年7月12日、B氏とJ氏は中居氏から電話を受けた。中居氏から至急相談したいとして事務所への来訪を要請されたが、B氏は同日の都合がつかない旨を述べたところ、中居氏が取り急ぎ概略を伝えるとして、BBQの会の後、BBQの会場のマンションで女性Aと2人で会う機会があり、女性Aとトラブルになっている旨を説明した。
電話の後、中居氏とB氏との間でショートメールでのやり取りがあった。
11時55分 中居氏からB氏
「Jに、連絡しました。明日、17時~うちの事務所で。申し訳ない。協力を願いたいです。」
12時10分 B氏から中居氏
「かしこまりました!Jと一緒に向かいます。お役にたてるよう尽くします。」
イ 中居氏の事務所での相談
2023年7月13日17時頃、B氏とJ氏は中居氏の事務所を訪ねた。B氏は中居氏から以下の説明を受けた旨を述べている。
■ 2023年5月31日のBBQの後、BBQの実施場所だった部屋で女性Aと会う機会があった。
■ 2人だけになってしまうけど、いいですか、と確認したが、女性Aが承諾したので、マンションに来てもらうことになった。
■ その後連絡を取り合っているうちに、女性Aが自分にだんだんとよくない感じを向けていることが分かった。
中居氏は、女性Aの心身の回復のために助けてほしいと依頼し、B氏らは、何かあったら連絡をしてほしいと述べた。中居氏はB氏らに対して、この件について「内内で」と述べて口外しないよう要請した。
当委員会のヒアリングにおいて、B氏は、中居氏が女性Aと連絡先を交換していたこと、2人で会っていたこと、中居氏から女性Aに対する行為に驚いたが、中居氏の話から、本事案をプライベートにおける男女トラブルと認識したとし、J氏も、タレントやアスリートと女性アナウンサーが交際したり、結婚したりした事例が複数あることもあり、プライベートにおける男女トラブルと認識した旨を述べる。このように、両名とも、本事案を「プライベート」な事案であると認識した。
ウ B氏と中居氏とのやりとり
2023年7月13日夜、中居氏とB氏との間で、ショートメールで以下のやりとりがあった。
中居氏からB氏
「B。また、連絡があり、接触障害(ママ・摂食障害と思われる)と鬱で入院。やりたい仕事もできず、給料も減り、お金も無くあの日を悔やむばかりと。見たら削除して。」[12]
「どうしよか。」
B氏から中居氏
「なかなかですね、、私から無邪気なLINEしてみましょうか??」
その後、中居氏は再び女性Aへの対応について相談したいと述べ、7月17日の番組収録後にもB氏とJ氏は中居氏から相談を受けていた。
(2)見舞金の運搬
ア 女性Aと中居氏とのやりとり
本事案後も、中居氏から女性Aに対してショートメールがきていたため、女性Aは、これに対応することが「耐えられず心が壊れ」た旨を述べている。
女性Aは、中居氏に対して、2023年6月6日には、「こういうことがあると、正直気持ちがついていけ」ないなどと伝えており、同月15日には、6月2日のことでショックを受け、仕事を休む旨を伝えた。
また、同年7月11日には、6月2日がきっかけとなって食べられなくなったこと、入院することを伝え、数日後、摂食障害と鬱で入院したこと、目標にしていた仕事ができなくなり悔しいこと、長期入院によって給与が減り入院代が増えることについての苦しさについて、ショートメールで中居氏に伝えた。
12 B氏は中居氏の要請に基づき、同ショートメールをUI上は削除していたが、携帯電話内にデータが残っていたため、当委員会のフォレンジック調査により保全した。
そして、同月14日には、本事案について自分の意に沿わないことであったこと、そのとき泣いていたこと、怖かったこと、6月2日に食べた食事の具材でフラッシュバックすること等を伝え、産業医や病院の医師も(中居氏を)訴えるべきであると言っていることなどを中居氏にショートメールで伝えた。同時に、訴えれば中居氏のダメージも大きく、自分も仕事が出来なくなるため穏便に済ませたいと考えていること、他方で自分の収入では高額な医療費を賄えないため治療費・入院費の支払いをしてほしいことも伝えた。
これに対して、中居氏は、見舞金を支払う旨、贈与や税金等の関係からその範囲内で行いたい旨、共通の知人であるB氏に届けてもらう形としたい旨を提案した。
しかし、女性Aは、何がベストなのか専門家や病院の先生と相談するので時間が欲しいと返信した。これに対して、中居氏からは、お見舞金もできるが、退院後の快気祝いの名目でもできる事があるなどと返信した。女性Aは、見舞金や快気祝いとはどういう意味かよくわからない旨を返信し、さらに同月22日には、世間一般でいうお見舞金とは訳がちがう、弁護士など第三者を入れて確実で誠実なやりとりになるのでは、と伝えた。
これに対し、中居氏は、対立構造になることを懸念する、弁護士費用がかかる、あくまでも協力しあうことが大事、体調改善が第一のため、第三者は会社の中でお話しができる人をたてた方が健全だ、といったメッセージを送っている。女性Aは、中居氏が会社の人物を第三者として本事案を解決しようとするショートメールを読み、自分は入社数年目の平社員である一方、中居氏の方がCXに長年貢献してきた人物であり、CXがどちらを優遇するか明白であると考え、中居氏の提案を拒否することにしたと述べる。
中居氏は、当委員会のヒアリングおいて、女性Aの病気や入院が本当に本事案によるものなのかわからなかった、仕事や家族関係によるものかもしれないと思っていたなどと述べている。
イ 見舞金の提供・運搬
上記のとおり中居氏からの見舞金支払いについて、女性Aは、専門家や主治医等と相談したいので待ってほしいと伝えたが、中居氏はB氏に対して、女性Aに見舞金を届けたい、贈与税の対象にならない金額にしたいと述べ、本事案を知らない設定で女性Aに100万円を届けてほしいと依頼し、B氏はこれを了承した。
B氏は、2023年7月26日に女性AにLINEで「会社で中居氏と会ったら見舞品を預かったので可能ならお渡ししたい」「どこでも行く」とメッセージを送った。
これに対して女性Aは、状態が悪いことなどからすべての見舞品をドクターが開けることになるとして、問題がないものか中居氏に確認してほしいと返信して断ろうとしたが、B氏は、中居氏に確認したが大丈夫であると返信した。女性Aは、業務復帰を考えていたことから、職場での立場上、B氏に対してきっぱりと断ることができない状況であった。
中居氏は、現金100万円が入った封筒を他の見舞品とともに袋に入れ、J氏を通じてB氏に渡した。B氏は、同月28日に、見舞品の袋を女性Aの入院先病院に届けた。女性Aは病院の判断でその見舞品の中身を見ていない。病院が見舞品の中身を確認したところ封筒が入っていたので現金らしきものだろうと考え、女性Aは見舞品を受け取らなかった。