
《『ミャクペ!』とか…地獄 期間限定だし、アプリ開発費いくらなんだろ?》
電子マネー『ミャクペ!』の仕様

4月13日から 10月13日までの間、大阪市の人工島『夢洲(ゆめしま)』で開催される大阪・関西万博。万博では『ミャクペ!』と呼ばれる万博の電子マネーが使用可能になっている。
「万博会場内の買い物や飲食は、クレジットカードや電子マネー、コード決済など、キャッシュレス決済のみで現金は使用できません。『ミャクペ!』のサービス展開は昨年7月から始まっており、ユーザーのクレジットカードや銀行口座に紐づけて利用できる仕様になっています。会場内では普段の生活の中で使用しているものも含め、約60種類の決済ブランドが利用可能とのことです」(ITライター、以下同)
『ミャクペ!』は万博内での買い物だけでなく、普段使いもできるが、ある“落とし穴”があるという。
「実は『ミャクぺ!』の有効期限は'26年の1月13日までなんです。有効期限を過ぎると、『ミャクぺ!』の中に残高が残っていても利用ができなくなります。
さらに、一度チャージすると金額の払い戻しはできないので、'26年の1月13日までにチャージした金額を使い切らなければいけない。普段は現金での支払いしか行っていない高齢者の方などもいる中で、キャッシュレス決済を強制し、しかも使用の期限付きという仕様になっていることで、この『ミャクペ!』に批判の声が上がっているんです」
目を向けられる開発費用

ネット上では、
《現金派の高齢者の方もいるだろうに…。『ミャクぺ!』は使わないようにしてほしい》
《これ払い戻しできなかった金額もそうだけど、払い戻しできないからって無理に変な土産とか買わなければならない状況も含めて、こういう客にとっての負の支出が万博の利益の大半を占めてたら笑うよね》
《もともとある電子マネーも使えるんでしょ?こんな仕様なのに、わざわざ『ミャクぺ!』使う人なんているのかな》
などの意見が上がる一方で、
《きっちりゼロ円になるように考えながら利用する必要ありますね。残高が戻ってこず、誰かの懐に入らなければいいけど》
と、残高が残ったまま有効期限が切れた場合、その金額の行方について疑問を持つ人も見受けられた。
「既存の電子マネーが使える中で、なぜ新たに『ミャクぺ!』を開発した理由がわからないですし、その開発費用に目が向けられることは当然のように思えます。
さらに、万博のチケットを購入するために必要な『万博ID』に関しては、公式サイトに記されている『個人情報保護方針』に同意しなければならず、個人情報の流出が不安視されています。クレジットカードや銀行口座を紐づける必要がある『ミャクぺ!』にもそうした意見が寄せられている状況です」(前出・ウェブメディア編集者)
大阪万博の広報にこうした意見が上がっていることについて、問い合わせたが、期日までに回答はなかった。
開催が迫る大阪万博。客足は見込めるのだろうか。