
3月31日、フジテレビが設置した第三者委員会による調査報告書の公表に伴い、同日に開かれた会見で「被害女性に対して大変つらい思いをさせてしまったことについて心よりおわび申し上げます」と頭を下げた、港浩一氏に代わって社長職に就いた清水賢治新社長。
その翌日、4月1日に行われたフジテレビ入社式にて、夢と希望を持って臨んだ新入社員35名への“祝辞”挨拶でもやはり謝罪から入った清水社長。中でも神妙な面持ちで話を聞いていたのは、テレビ局の“花形”新人アナウンサーの4名。
今年入社したアナウンサーは室岡大晴アナのほか、浅倉美恩アナ、石渡花菜アナ、吉岡恵麻アナの女性3名。2024年末に発覚した、元SMAP中居正広と元フジの女性アナの間で起きた性暴力トラブルや、社内のパワハラ・セクハラ問題も明らかにされたフジテレビだが、アナウンサー4名も含めて内定辞退はなかった。
スポーツ紙・芸能デスクによると今年度の入社式ーー。
「例年であれば、人気タレントをゲストに招いたりと華やかな演出も取り入れられるテレビ局の入社式。かつてフジテレビでも中居らSMAPが登場し、女性社員から黄色い声援が飛んだこともありました。が、今回は清水社長の挨拶も含めて、まるで”お通夜”のように粛々と進められたそう。
大手クライアントによるCMは再開されないまま、本来は誰もが羨む“勝ち組”の職場だったはずが一転、将来に不安を残す入社式になったのかもしれない」
採用面接で「セクシーポーズをして」
今後は各所での研修を重ねて現場に赴く、はたまた大物タレントやプロデューサーといった業界の“有力者”と顔をあわせる職場に、特に心配されるのが中居・フジテレビ問題を注視してきたであろう女性アナ3名の身の安全。
第三者委員会の調査報告書では、アナウンサー採用面接時に「“セクシーポーズをしてください”と要求された経験がある」との複数回答が上がったこと、また港氏が各種会合で女性アナを同伴させる、社員の“私物化”もアンケート調査の結果で露呈している。

「かつて同社でアナウンス室長を務めた、元アナウンサーの佐藤里佳氏は幹部らが集まった“戦略会議”の場で、《毎年現場で推薦した学生が役員の好みでひっくり返る》との発言をして、場を騒然とさせたとの報道もありました。
なんでも現場に携わるアナが“将来有望”と推していた人材が、土壇場で役員の女性の好みによって覆されるという話で、苦言を呈した佐藤氏はアナウンス職から異動となり、2022年3月の早期退職を決めたとあります」(前出・芸能デスク、以下同)
たしかに“容姿端麗”な女性アナが多く在籍する印象のフジだが、一方でアナウンス力に不安を感じさせるアナがいるのも事実。アナウンサーとしての“実力”よりも「役員の好み」によって、“見た目”も含めたタレント性を重視する傾向も伺えよう。
4月1日に入社した女性アナ3名もじつに容姿端麗だ。
新人アナ全員が“ミスコン出身者”
浅倉美恩アナは早稲田大学在籍時からミスコンの常連で、2021年に「ミス・アース・ジャパン」ファイナリスト、2023年にも「ミス・ワールド・ジャパン」ファイナリストに選出され、見事に準グランプリに輝いている。
石渡花菜アナも2022年の「ミス中央大学」準グランプリの美貌の持ち主で、フリーアナが多く在籍する『セント・フォース』に所属し、学生リポーターとして『めざましテレビ』にも出演。タレントとしてメディア露出の経験を積んでいる即戦力だ。
そして関西学院大学卒業の吉岡恵麻アナもセント・フォース出身で、2023年の「ミス日本コンテスト」グランプリを受賞。173cmと高身長のスタイルを含めて、周囲の目を引く圧倒的な「美人」と言えよう。
「彼女たちが入社試験や面接を受けて内定をもらったのは中居騒動が発覚する前のことで、旧体制の採用基準ともされる見た目重視”の可能性は否めません。それでもパワハラ・セクハラに敏感な昨今、まさか面接で“セクシーポーズをしてください”とは要求されていないと思います。
それに習慣と体質の改善に動いている職場だけに、役員や上司、タレントからのパワハラ・セクハラに遭うことなく、自分の仕事に集中できるのではないでしょうか。いわば“接待文化”が排除され、これからは女性アナも“実力主義”になりますよ」
かつてミス日本の授賞式で、「苦しんでいる人の小さな声を拾えるリーダーになりたい」とのスピーチを披露していた吉岡アナ。同局にはびこる“悪習”を一掃するような、新時代のアナウンサーになることを期待したい。