広末涼子、中居正広

 4月10日、静岡県警は傷害罪で逮捕、取り調べを続けていた広末涼子容疑者の都内自宅を、危険運転致傷の容疑で家宅捜索。その結果、静岡地検浜松支部は広末の勾留を請求し、裁判所はこれを認めた。

 新東名高速道路上り線で大型トレーラーへの追突事故を起こし、搬送された静岡県内の病院で看護師を蹴る、引っ掻くなどの暴行を加えて、4月8日未明に現行犯逮捕された広末。“交通事故”から騒動は大きくなるばかり。

 事故直後の現場、はたまた病院内でも落ち着きなく不審な言動を繰り返していた広末。後の警察の捜査に対しても時おり大声を出したり、会話が噛み合わない場面も見られたという。

体内からアルコールは検知されず泥酔していたわけではない。となると疑べきは薬物摂取による錯乱や意識障害ですが、任意検査で覚醒剤などの違法薬物も検出されなかった。

 つまりは事故、事件の際は“シラフ”だったわけですが、薬物使用や所持の形跡がないか、はたまた市販薬の過剰摂取や、使用法を誤った上での運転だったのかを特定するための家宅捜査なのでしょう。今後、より詳細な結果がわかる本鑑定に回されると思われます」(全国紙・社会部記者)

 警察関係者も“普通ではない”と疑わせた広末の言動。2023年に発覚した、鳥羽周作シェフとのW不倫時に元夫のキャンドル・ジュン氏が明かしていた、「2年に1回くらい様々な仕事の色んなことで彼女の心の安定が崩れる」との“証言”も関係しているのだろうか。

《あーやめたい逃げたい》

 広末は事件を起こす前の3月、ファンクラブ『NEW FIELD』にて、

《ここだけでちょっと愚痴ってもいいですか…午前中の打ち合わせが、ちょっと厳しいことを先方に言わなくてはいけなくて…始める前から、悲しくて憂鬱でしかたない。。》《あーやめたい逃げたい》

 仕事上のトラブルに見舞われたことを報告しては、自ら「心の安定」が崩れかけている様子を投稿している。

『まつもtoなかい』の集合写真。松本人志、中居正広、広末涼子が姿を消して、残るは岡田准一のみとなった。写真は現在削除されている(フジテレビ公式Xより)

 2023年6月に元フジテレビの女性アナウンサーに性暴力を加える、あわや“警察沙汰”のトラブルを起こして、2024年1月をもって芸能界から去った元SMAP・中居正広もかつて“仕事の悩み”を訴えていた。

【たぶんですよ、おそらく俺、トラブルが起きそうな気がする。『のんびりなかい』がトラブったときに“そりゃそうだ”って思ってください。“そんな感じでやってたらそうなるよ”って】

 2020年4月のニッポン放送『中居正広 ON & ON AIR』でこぼしていたのは、本業のタレント以外の業務に追われる日々で、よほどストレスを抱えていたのか、【俺、戻ろうかな】とジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)への出戻りも示唆

 また2024年4月25日のニッポン放送『ナインティナインのオールナイトニッポン』でも、岡村隆史が芸能界で“フリー転向者”が続出していることに触れ、中居から「いや、ならない方がいいよ大変だから」と止められたことを明かしている。

 2024年3月に26年間所属した『フラーム』から独立した広末、2020年3月に34年間所属した旧ジャニーズ事務所を去った中居は、それぞれ個人事務所を立ち上げて自ら代表取締役に就任して“兼業”。HP開設をはじめ、営業やスケジュール管理もこなしていたと見られる。

自ら交渉の場に立って仕事をとる

 多数のタレントのマネジメントを請け負う老舗芸能プロ・チーフマネージャーによると、

「広末さんも中居さんも、サポートしてくれるマネージャーが付いてはいたとは思いますが、これまで労せずしてスケジュールが埋まっていた環境とは打って変わり、自ら交渉の場について仕事をとるプレッシャーと気苦労は想像以上。もちろん、この激務によるストレスを溜め込んだ末の蛮行、とは言いませんが、心身への影響は少なからずあったのかなと」

 ともに“社会”を知る前の10代から芸能界に飛び込み、前事務所では至れり尽くせりの“女王様・王様”扱いを受けてきた広末と中居。そんな彼らが、自分で選んだ独立とはいえ、突如“社会人”としての振る舞いを求められることに戸惑いもあっただろう。

広末さんが吐露した“やめたい逃げたい”は、心が壊れる前の“SOS”だったように思います。被害者を出してしまった以上は同情の余地もありませんが、仕事を終えた出張先から自らハンドルを握って帰京しなければならない、そんな些細なストレスの積み重ねも“爆発”の一因になったのでは?」(前出・芸能プロマネージャー)

 それでも広末と中居、身勝手な行動で被害者の心を傷つけ、大きなストレスを与えてしまったことは許されない。