
《30年お世話になったTAP(オフィス北野)を退社します》(原文ママ)
4月1日、『浅草キッド』の水道橋博士が自身のSNSに投稿した内容に注目が集まっている。この日はエイプリルフールとあって冗談のようにも見えるが、現在の博士を知る人物は“本気”のようにも受け止められてもおかしくないという。
「博士はビートたけしさんに憧れて弟子入りし、たけしさんを“殿”と慕って“たけし軍団”の一員として活躍していました。しかし、2018年にたけしさんは新事務所を立ち上げて独立。2020年には相方の玉袋筋太郎さんも事務所を退社し、コンビとしては活動休止中。師匠も相棒もいない事務所に残り続けているという状況です。この投稿も事務所に許可なく行ったらしく、マネージャーや関係者を驚かせたようです」(芸能プロ関係者、以下同)
退社発言後、本人からSNS等で釈明はナシ。その真意を確かめるため、博士本人に話を聞いてみると、
事務所の待遇に不満はないが
「事務所の待遇に不満はまったくないんですが、いつ辞めても不思議ではない、という気持ちですね」
と、本音も交じっていた様子。このような考えに至った経緯を聞いてみた。
「そもそも2018年に殿が独立した際、僕の中でも事務所を移籍するという選択肢はありました。その中で、軍団の兄さんたちと、事務所を存続させるために毎日、長時間話し合いを続けていました。一緒に戦った仲間たちを置いて、自分だけ抜け駆けするのは仁義として不義理になると思い、移籍しなかったんです」(水道橋博士、以下同)
その後、自身の活動の傍ら、事務所の後進育成にも励んでいた博士だが、執筆活動やトークライブの企画など、徐々に事務所を通さない仕事も増えていったという。

「事務所のスタッフも若い子が多く、自分のような古株をコントロールするのは難しいですからね。社長のつまみ枝豆さんからは“以前のようなギャラは保証できないし、おまえは一人で仕事ができる”と、自分の裁量で仕事することを許されているんです。2022年5月に参議院選挙で『れいわ新選組』から立候補した際も、事務所に相談なく独断で出馬しています」
退社宣言裏に「再出馬」の可能性
参院選で当選を果たした博士だが、うつ病を発症してしまい、当選から3か月で辞任することに。
「現在、体調はよくなりました。今年6月には僕が当選してからうつ病で辞任するまでの過程を収めたドキュメンタリー映画『選挙と鬱』が公開されます。ほかにも自分で出版社を設立したり、新コンビ『14歳』を組んで漫才をしたりと、いろいろやっています」
再び精力的に活動するようになった博士。今回、退社をにおわせる投稿を行ったのは別の側面もあるという。
「今年行われる参議院選挙や、東京都議会選挙の出馬を検討していました。もし実現したら、ますます事務所を通さない活動が増えますからね。あの退社宣言には、これ以上事務所に負担をかけたくないという気持ちもあるんです」
枠に縛られず、発信を続ける博士。これが彼の生きざまなのかもしれない。