
「まるでムービースターのようだ」
現地時間2025年4月7日、アメリカのドナルド・トランプ大統領から、そう称賛された大谷翔平。2人はガッチリと握手を交わした。
出産に立ち会う以上に重要な仕事はない
「アメリカでは主要スポーツで優勝したチームがホワイトハウスを表敬訪問することが恒例となっています。昨年、ワールドチャンピオンになったドジャースもワシントンへの遠征に合わせて訪れました。トランプ大統領による約15分のスピーチのうち、2分半ほどが大谷選手への絶賛コメントでした。大谷選手は執務室にも招かれて、トランプ大統領と記念写真を撮っていました」(スポーツ紙記者)
ホワイトハウス訪問という一大行事を終えた大谷。まだ“ビッグイベント”が控えている。
「真美子さんの出産です。大谷選手は2024年12月29日に真美子さんの妊娠を報告。発表のタイミングから考えると、4月から5月には大谷家に新たな“ルーキー”が誕生しそうです。どうやら、大谷選手が右肘の手術を受けた系列の病院で出産する予定。ここはセレブ御用達の病院としても有名なようです」(在米ジャーナリスト、以下同)
メジャーリーグには“父親リスト”という産休制度があり、最大3試合の欠場が認められる。

「アメリカでは父親も出産に立ち会うのが一般的です。昨年、ドジャースを引退したメジャー通算547試合登板のベテラン選手は“出産に立ち会う以上に重要な仕事はない”と現役時代に語っていました。日本人では鈴木誠也選手やダルビッシュ有選手らがこの制度を利用しています」
大谷もこの制度を使う可能性が高いという。
アメリカ現地で長年取材するスポーツライターの梅田香子さんに聞いた。
出産に立ち会えない理由によっては家族に問題アリ

「アメリカでは父親が出産に立ち会えない場合、その理由をしっかり説明しないと家族関係に問題があるのではないかと心配され、カウンセリングを受けるように言われてしまいます。それほど出産に立ち会うのは当たり前。ほかの日本人メジャーリーガーは父親リストの制度を利用しているので、大谷選手も立ち会うことになるでしょう。
アメリカの病院は日本と違い、分娩室などに移動することなく1つの部屋で完結できますし、立ち会う人のためのソファも病室にあります」
異国の地で初めての出産を迎える大谷夫妻。欠場が認められる3日間はかなり忙しくなりそうだ。
「もし大谷選手が遠征先にいるときに生まれそうになったら、急いでロサンゼルスまで戻ってこないといけません。プライベートジェットで駆けつけることも考えられます。
また、アメリカでは通常分娩で母子ともに健康な場合、48時間以内に退院する決まりで、例外はほとんど聞きません。
さらに、退院までに子どもの名前を決めて出生届を出す必要があります。名前は事前に決めていると思いますが、出産から退院まで時間もないので、かなり慌ただしくなります」(梅田香子さん)
病院に駆けつけ、真美子さんに付き添ってわが子の誕生を見守り、親子で帰宅。大谷にとって怒濤の72時間になりそうだ。