
今季もロサンゼルス・ドジャースで「1番・DH」として出場を続けている大谷翔平。しかし、投手としての復帰時期はいまだ明らかになっていない。そのため、ファンやメディアの間ではさまざまな憶測が広がっている。
「シーズン終盤から10月にかけて」
きっかけは、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が開幕前に「5月ごろの復帰を見込んでいる」と明言したことだ。「それより早まる可能性もある」とのコメントもあり、期待は一気に高まった。
しかし、その後の展開は慎重なものとなる。
2月末にはブルペン投球を一時中止。ロバーツ監督はその理由を「打者としての負荷が高まっているため」と説明し、「復帰時期はまだ不明で、過度な期待は避けたい」と、念入りな姿勢に転じた。
「大谷選手は3月末からブルペン投球を再開しました。4月12日には30球、14日には約145キロを投げるなど、順調な仕上がりにも見えます。しかし、ロバーツ監督は“目標はシーズン終盤から10月にかけて”と語っており、万全のタイミングでの復帰を優先している印象です」(スポーツ紙記者)
こうした中、投手としての復帰が見えない状況に対し、ネット上ではさまざまな声が上がっている。
「球宴前に投げることはない」
《焦らないでいいでしょ》
《わざわざリスクを背負わせる必要はないよね》
といった肯定的な意見がある一方で、
《ドジャースが投げさせたくないだけ》
《なんか話題作りの道具にされてる気がするね》
など、厳しい反応も少なくない。

さらに、米ヤフースポーツ系のYouTubeチャンネル『ベースボール・バー・B・キャスト』は、《7月の球宴前に投げることはないだろう》と報じている。さらに《MVP級の打者が、2度目のトミー・ジョン手術から回復しながら、同時に投手復帰を目指すのは前例がない》とも述べており、復帰は後半戦以降になるとの見方を示している。
「こうした見通しや指摘が出る背景には、大谷のコンディションをめぐるチーム側の慎重な判断があるとみられます。万が一、再びケガをすれば、投手としての復帰が遠のくだけでなく、MVP級の打者としての出場にも影響が出かねません。こうしたリスクを避けるため、ドジャースは意図的に調整を続けているのでしょう。現時点では、“投手・大谷”の復帰はまだ先になりそうです」(前出・スポーツ紙記者)
打者として、4月8日には第4号2ランホームランを放ち存在感を見せた一方、4月14日の試合では5打数無安打。翌日には6試合ぶりとなる5号ソロホームランを放った。シーズンは始まったばかりで調子の見極めはまだまだ難しいタイミング。二刀流での復帰にも注目が集まるが、当面は打者・大谷翔平としての活躍を期待したい。